クラシックギターの選び方
弾きたいのはどんな音楽?

クラシックギターというと、まず思い出されるのは「アルハンブラの思い出」(F. タルレガ作曲)や「アランフェス協奏曲」(J. ロドリーゴ作曲)といった名曲かもしれません。あるいはJ. S. バッハの器楽曲をギター用にアレンジした作品に魅力を感じる人も多いことでしょう。
こうした名曲の数々はもちろん大切なレパートリーですが、クラシックギターで演奏されるのは本格的なクラシック音楽の作品ばかりではありません。ポピュラー音楽の世界でも、クラシックギターの繊細な音色が活用されるシーンは非常に多いといえるでしょう。なかでも、ルイス・ボンファ、バーデン・パウエルといった人気ギタリストを輩出したボサノヴァは、ギターを手掛ける人にとって、たいへん魅力的なジャンル。そしてボサノヴァで用いられるギターは、基本的には、クラシックギターなのです。

最高級のクラシックギター、ヤマハGC70

最高級のクラシックギター、ヤマハGC70

クラシックギターでボサノヴァのフレーズを弾いているところ

一方、スペインの民俗舞踊であるフラメンコでも、ギターが大活躍します。しかしフラメンコで使われるギターは、一見クラシックギターによく似ていますが、さまざまな部分で作り方が違っています。ですから、もしフラメンコのギターを弾くならば、最初からフラメンコ用のギターを求めるとよいでしょう。