クラシックギターのお手入れ
弦のお手入れ

ギターは弦の新しさで音が変わる楽器です。ギター本来のいい音で演奏するなら、できれば3ヶ月に1度ぐらい、少なくとも半年に1回ぐらいの頻度で換えてください。もちろん毎日演奏する人なら1ヶ月に1度か数週間に1度。プロならステージごとに張り換えるのが普通なのですが……。

張り換えた弦を長持ちさせるのにもコツがあります。それはこまめに弦を拭くことです。
指の汗や脂というのは意外に多量に出るものです。それを放置しておくと、弦がすぐに錆びてしまうのです。弾き終わったなら、時間をおかず、すぐに拭くクセをつけるとよいでしょう。 また、弦を拭くための専用のクリーナーも発売されています。ウェットティッシュタイプで使いやすく、さっと弦を拭くだけですぐに脂分を拭き取ることができて便利です。

弦を拭くための専用クリーナー

弦を拭くための専用クリーナー

何年も弾いていないという古いギターで、よく見られるトラブルが、長期間弦を張りっぱなしにしたために、ブリッジの後ろ側がふくらんでいたり、ブリッジそのものが浮いてしまったりすること。表板が少しふくらんだ程度ならばなんとか調整して弾けるようにできる可能性もありますが、ブリッジが浮いている場合は本格的な修理をしないと弦を張ることもできません。
こうしたトラブルを防ぐには、長期間弾かないことがはっきりしている場合は弦を少し緩めておくとよいでしょう。長期間というのは、2~3週間以上。緩める程度は糸巻きを1~2回転させるくらいでよいでしょう。