アコースティックギターのしくみ
6段階で音が高くなる6本の弦

ギターの弦は、普通、6本です。全部太さが違っていて、細いほうの弦から第1弦、第2弦、…第6弦と呼びます。1弦と2弦は、プレーン弦といって、鉄弦そのままの裸線(はだかせん)、3弦から6弦は巻線弦です。ギターを構えた時には第6弦が一番上に来ます。

それぞれの弦が出す音は、上から下へ、つまり太いほうから細いほうへ、だんだん高くなります。左手で弦を押さえない時の、弦そのものの音は、通常のチューニングの場合、図のようになります。

1弦~6弦

上に行くほど低音

ギターの開放弦の音

ギターの開放弦の音

1弦~6弦までの解放弦の音

弦は短くなると、音が高くなる性質があります。ギターは、それを利用して、押さえる位置をずらすごとに半音ずつ高くなるように設計してあるのです。
ネックにある金属のパーツをフレットといい、フレットとフレットの間を左手の指で押さえます。フレットは全部で20あるので20半音分ですから、第6弦であれば、低いミから2オクターブ弱上のドまで出せるわけです。ただし、サウンドホール近くは押さえにくいので、実際にはあまり使いません。

ギター フレット

押さえるフレットによって弦の長さが変わる様子

アコースティックギターの音域表

アコースティックギターの音域表