アコースティックギターのできるまで
何種類もの木を使う

ネック材は、軽くて加工性が良く、繊維がしっかりした丈夫な木が適しています。写真にみえる赤い2本線が入ったネックは、マホガニーという木材に、強度を高めるためにレンガ色のパドック材を接着したタイプです。指板は磨滅、消耗しやすいパーツなので、密度が高くて丈夫な、エボニー材を使います。エボニーはブリッジにも適した木材です。

マホガニー材とパドック材のネック

マホガニー材とパドック材のネック

エボニー材の指板

エボニー材の指板

ボディの材料として、表板は北の方の木を、側板や裏板には南の方の木を使うことが多いといえます。表板は特に大切なので、よく共鳴するスプルースという松の一種が最適です。スプルースはドイツや北米がおもな産地です。側板と裏板には、東南アジアや南米、アフリカのマホガニーやローズウッドなどを使います。青や赤のカラフルなギターの場合には、木地が白くて色がきれいに塗れるので、全体にメープルを使います。

ずらりと並んだ表板と裏板

ずらりと並んだ表板と裏板