アコースティックギターのできるまで
塗装と研磨でピカピカに
塗装は薄いほうがよい?
ボディとネックを仮接合した後、塗装の工程へ進みます。下塗り・中塗り・薄塗りをおこない、塗っては削り、塗っては削りを繰り返して仕上げていきます。
塗装の最終的な厚みは0.1ミリから0.2ミリ以下。高価なギターほど塗装は薄く仕上げます。ギターは共鳴させる楽器なので、木の鳴りになるべく近い方がよいわけです。したがって塗装も薄い方がよいのです。

スプレーガンで塗装
意外に気を使うネックの塗装
ネックの塗装にはボディ以上に気を使います。丸みを帯びた形状なので、木の導管が表面に出ますから、その凹みを埋めながら徐々に平らにしていく必要があるのです。
磨き過ぎは禁物!
その後のバフ工程では、ギターの表面をピカピカに仕上げます。研磨剤を付けた、回転するバフ(布)にギターを押し付けて磨くのですが、磨き過ぎるとせっかくのコーティングが取れてしまうので、その加減が難しいところです。

磨きをかけるバフ工程