ファゴットのマメ知識
ボーカルの中に針がある!?

ファゴットの高い音や小さい音を出しやすくするピアニッシモキイは、木の管体にではなく金属のボーカルに付いています。コルクのすぐ横にあり、中央の音孔(トーンホール)をふさぐ時はテナージョイントから伸びているタンポでふさぐ仕組みなのです。しかもこの音孔は、単に開いているだけではなく、ボーカルの内側に飛び出た細いパイプへつながっています。針のように細いパイプはボーカルの中心部まで伸びていて、先端は目ではわからないくらい少しだけ円盤状になっています。
この微妙な形のパーツ、ボーカルの中を掃除する時に折ったり曲げてしまったりする人が多いとか。まさか内側に突き出しているなんて、なかなか気がつかないかもしれませんが、ちょっと注意が必要です。

ピアニッシモキイの外側、音孔はタンポで押さえる

ピアニッシモキイの外側、音孔はタンポで押さえる

内側は中央まで針のように伸びている

内側は中央まで針のように伸びている

ピアニッシモキイの概念図

ピアニッシモキイの概念図