ファゴットのできるまで
ボーカルのつくり方

ここでは伝統的なボーカルづくりの方法を紹介しましょう。 まず、台形に切った金属のシートを用意します。そして両側から曲げていき、間をロウ付けします。熱を加えてロウを溶かし、くっつけるわけです。
次に、合わせ目を平らになるようにつぶして、管引きすると、設計通りの細い円すい管ができ上がります。その後、中がつぶれないように芯棒を入れて、刻印を押します。

奥からシート、ロウ付け後、ロウ目つぶし後、管引き後

奥からシート、ロウ付け後、ロウ目つぶし後、管引き後

1本1本ていねいに刻印を押す

1本1本ていねいに刻印を押す

くっきり刻まれた刻印(完成品)

くっきり刻まれた刻印(完成品)

ボーカル用の円すい管は、バーナーであぶって金属をやわらかくした後、内側に低温ハンダを入れて管を曲げます。カーブが2方向にあるので、2回に分けて曲げることになります。

細い円すい管に熱を加えて曲げたところ

細い円すい管に熱を加えて曲げたところ