ファゴットのマメ知識
U字管にたまった水が鳴りだす?

管楽器を吹いていると息の中の水蒸気が冷えて、楽器の内側で水分になります。ファゴットの場合、この水分は一番下にある金属のU 字管にたまっていきます。演奏中に楽器を立てている間は大丈夫ですが、練習が終わってすぐ横にして出かけると、さあ大変。水分が木にしみ込んでしまいます。楽器をばらして、たまった水分を抜き、スワブ(掃除用の布)を通してから休憩するのがファゴット奏者の常識。手入れを怠ると下の方の木が腐っちゃうこともあるのです。寒い時期ほど水蒸気が冷えて水分になりやすいので、そんな季節に長時間の演奏を続けていると、ゴボゴボと音がするなどということもあるとか。

中にU字管のあるプロテクターキャップ

中にU字管のあるプロテクターキャップ

水分がたまるU字管(左下)

水分がたまるU字管(左下)