ファゴットの吹き方
リードのつくり方
リードは手づくりが目標
プロのファゴット奏者は、ほとんどの場合、手づくりのリードを使っています。
そこで、リードのつくり方の一例をざっと紹介しておきましょう。
- まず葦(あし)の一種であるケーンを縦に4等分します。
- 中央部の表皮をはぎます。
- 舟型にします。
- 中央に切れ目を入れて2つに折り、ケーンの表皮が残っている部分に、縦に切り込みを入れます。 繊維に沿って切るため裂けやすく、失敗することが多い工程です。
- マンドレルを芯にワイヤーで丸く留めます
- 糸を巻いて、接着剤やマニキュアのトップコートなどで糸がほつれてこないようにテカテカに塗ります。
リードの先端をカットし、その間に下敷きとなるプラークを挟み、ナイフで表面を削れば、出来上がりです。
※初めは、手順3の状態で市販されている「プロファイルドケーン」を買って、ここからつくってみるとよいでしょう。

綺麗な音を出すには
リードは演奏前に水につけて、湿らせてから演奏してください。乾いている状態で吹き始めると、リードが湿っていくにつれて状態が変化していきます。演奏中にリードが乾くようでしたら、小さな水入れを用意して時々リードを水につけて湿らせるようにしてください。
サンドペーパーでも調整できる
リードの調整は、専用の工具の代わりに耐水のサンドペーパーでも代用できます。荒削りなら600番くらい、仕上げは800番か1000番が使いやすいでしょう。