パイプオルガンのマメ知識
低音域は省略されていた

教会の中で弾かれる音階は限られていたため、過去のパイプオルガンでは、通常の音域は半音ずつ音が出せるのに、低い音域では不必要な音は省略されていました。一番下のオクターブは黒鍵がひとつしかない「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ♭・シ・ド」という不完全な並び方だった時期もあります。低い音ほどパイプは太く長くなり、製作に費用がかかるので、その方が合理的だったのですね。