パイプオルガンの弾き方
ストップレバーの役割
音色を変える
ストップレバーには「Bourdon 8'」「Flute a Chem 4」などのように、それぞれ名前が付いています。たとえば「Bourdon 8'」の「Bourdon」は音色名で、「8'」のような数字はピッチ(音の高さ)を表します。
演奏時には、ストップレバーを手前に引いてONにしてから、鍵盤を弾きます。同じ位置で弾いても、ストップレバーによって音色や音の高さが変わるわけです。
音色の違いを聴いてみましょう。
最初の曲はプリンシパル系と呼ばれる音、次の曲はストリングス系と呼ばれる音をみ合わせて演奏されています。
これら2種類に、フルート系の音とリード管を加えた4つのグループが、パイプオルガンの基本的な音色の分類になります。
音色の組み合わせを記憶
音色は、ストップをいくつか組み合わせてつくられます。しかしストップレバーは鍵盤の左右に数個から数十個も配置されているので、奏者が、演奏中や曲と曲の間に組み合わせを変えるのは大変です。
そのため、以前はストップの操作のために助手が付いていました。現在では電子記憶装置が開発されていて、コンビネーションボタンひとつで複数のストップをオンにできるようになっています。
鍵盤の下に並ぶコンビネーションボタン、足鍵盤の近くにもある
指先でタンギング
よくできたオルガンのアクションは、鍵盤を弾いていると弁を自在にコントロールしている感覚がします。リコーダーでは吹き口に舌を当てて一音一音区切るように音を出すタンギングという奏法がありますが、そのタンギングを指先でしている感じだといわれます。