ピアノの選び方
音のマニュアル
音への思いやり
私達は、実にさまざまな音に囲まれて生活しています。それらの音の聞こえ方は周りの環境や聴く人の状態によって大きく左右されます。周囲への音の伝わり方を理解することは、美しいピアノの音色をお楽しみいただくための第一歩です。
ピアノの音の大きさは?
音の大きさの感じ方は、周りの静かさによって大きく変わります。ピアノの音の大きさをご理解いただくために、私達の身近で発生するいろいろな音の大きさと比較してみました。
こちらからおわかりいただけるように、ピアノをご使用の際には、周りへの心づかいが必要です。
音はこうして伝わります
音を伝わり方で分けると
- 空気伝播音:ピアノの音がドアの隙間・開けられた窓などから空気を伝わって拡がる音
- 固体伝播音:ピアノの振動がキャスターを通じて床・壁などに伝わり、それから放射される音
の2種類があります。
ご近所への心づかいを考えるとき、通気性に富んだ家屋では空気伝播音に、密閉度の高いアパート・マンションなどの集合住宅では固体伝播音に対する工夫が必要です。
アップライトピアノは後方へ、グランドピアノは上下方へ
ピアノの種類によって、音の伝わり方にも特徴があります。
- アップライトピアノは、裏側から空気や壁を伝わって出る音が大きいのが特徴です。
- グランドピアノは、上下方向へ伝わる音が大きいのが特徴です。
守りたい音のエチケット
ピアノを弾くときは窓を閉めましょう
窓を閉めることによって、ある程度外へ漏れる音( 空気伝播音) を防ぐことができます。ピアノを弾くときには窓を閉めることを習慣づけましょう。
夜間の使用には気配りを
夜は誰もが落ち着いた静かなひとときを持ちたいもの。周囲も静かになり、同じ音でも昼間より大きく感じます。夜間にピアノを弾く際は、時間帯や音量そして防音への注意も忘れないようにしましょう。
具体的な防音・遮音のヒント
ピアノの設置場所は
- 直接外壁に接しない場所
- お隣りを基準に考えてできるだけ遠いところ
具体的なヒント
- 窓や雨戸を閉める
- カーテンは厚手のものを利用したり二重にする
- マフラー弱音機構を利用する
- アップライトピアノ裏面、グランドピアノ下面に遮音板を取付ける
- 床面に厚手のカーペットを敷く
- 窓や扉の隙間にパッキングを詰める
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