ピアノのできるまで
ダンパーと屋根を付けてひと休み

ここで、音を止める役割を果たすダンパーと、大きな屋根の取付け、組立ての作業は一段落します。この後は、楽器の完成度を高める作業が中心になるのです。

鏡で映しながらダンパーヘッドの位置を確認

鏡で映しながらダンパーヘッドの位置を確認

全自動で大屋根に金色の丁番(ちょうつがい)を付ける

全自動で大屋根に金色の丁番(ちょうつがい)を付ける

屋根を取り付けたら自動打鍵機にかけて、鍵盤やアクションを慣らしたり、ハンマーを弦に当ててなじませたりします。機械が1つ1つの鍵盤を300回ずつ叩いて、実際に音を奏でるのです。

自動打鍵機の後、1週間から10日間、シーズニングをおこないます。最終的な調整の前に、送り先の気候を考慮して決めた温度、湿度に保たれたフローラックに保管して、ピアノを落ち着かせます。

約6分弾き続ける自動打鍵機

約6分弾き続ける自動打鍵機