ピアノのできるまで
鍵盤アクションづくり

次に鍵盤をつくる工程を紹介しましょう。
鍵盤の木材は狂いの少ないエゾ松やスプルースなど、響板と同じ材を使います。

黒鍵部分も白鍵部分も一度にカットされる

黒鍵部分も白鍵部分も一度にカットされる

鍵盤の表面に貼る白い上面は、通常、人工象牙を用いますが、本物の象牙を使うモデルもあります。

鍵盤の表面に貼る人工象牙

鍵盤の表面に貼る人工象牙

鍵盤部分は最終的にこんな形に仕上がります。中央の赤い部分は穴の内側に赤いフェルトが貼ってあり、金具が立っています。鍵盤は硬すぎて動かなくても、ガタガタ動いてもいけないので、穴のところを持ち上げるとゆっくり落ちるくらいに調整します。

鍵盤部分が完成

鍵盤部分が完成

別工程でアクションを製作します。
アクションは木材や金属製のピン、フェルトなどで構成。関節部分の締め付けが強すぎると動きが悪いし、弱すぎるとガタガタしてしまうので微調整が必要です。赤いフェルトの部分には潤滑剤を塗るなどして滑らかさを出しています。
アクションはほとんど木でつくっていて、加工精密度は5/100ミリを基準にしています。

アクションに用いる関節部分

アクションに用いる関節部分

精度が要求されるアクション部分

精度が要求されるアクション部分

あとはアクションに付けるハンマー。まず羊毛100%の白いフェルト板を、モデルに合わせて三角形や台形に切ります。低音から高音に行くほどハンマーは小さくなるので、断面は一定ではありません。その後しばらく寝かせて状態を落ち着かせてから、接着剤を塗って木の芯を包み、ハンマーをつくります。

フェルトをカットし、木の芯をくるんでハンマーを製作

フェルトをカットし、木の芯をくるんでハンマーを製作