エレクトーンの弾き方
3つの鍵盤をどう使う?

エレクトーンの特徴をひとつ挙げるならば、それは鍵盤が3つあること。手で弾く上鍵盤と下鍵盤、そして足で弾くペダル鍵盤の三段鍵盤です。ピアノやシンセサイザーは鍵盤が1つですから、ずいぶん違います。
その3つの鍵盤をどのように使い分けるのかというと、たいていは上鍵盤を使って右手でメロディを、下鍵盤では左手で伴奏を、ペダル鍵盤でベースを、というように音楽の要素を分けて弾きます。足の分担は、右足で斜めになっているペダルを操作し、左足のつま先側でペダル鍵盤を弾くのが一般的ですが、人によって、あるいは演奏する音楽によっては、ペダル鍵盤を両足で、踵まで使って弾くこともあります。

エレクトーンを演奏するようす見てみましょう。

エレクトーンは弦楽器も金管楽器も木管楽器も、もちろん鍵盤楽器も、いろいろな楽器の音が同時に出せることで、クラシックやポピュラーミュージックなど、様々なジャンルの音楽が1台で演奏できる楽器です。こちらの演奏ではフィドル(バイオリン)のボイスを使っています。ちなみにボイスとは音色のことで、シンセサイザーやエレクトーンなど電子楽器でよく使う用語です。

エレクトーンの演奏例

またリズムについては、複数の楽器を組み合わせたパーカッションのリズムパターンが本体にいくつも入っていて、選んで鳴らせるようになっていますし、あらかじめ自分で好きにアレンジしておくこともできます。そして演奏の際にはワンタッチで望みのリズムが刻めるのです。