リコーダーのマメ知識
リコーダーの白色は象牙から

昔のヨーロッパでは王様や貴族が貴重な素材で作った楽器を望んでいたので、黒檀や象牙のソプラノリコーダーはもちろん、すべて象牙でできた1メートルのバスリコーダーまでありました。現在ではワシントン条約によって象牙の国際商業取引は原則禁止されていて、ヤマハでは人工象牙を用いています。
すべてが象牙製のもののほかに、木をベースに、ジョイント部のみ補強目的で象牙を使ったリコーダーもありました。現在の教育用リコーダーの白色や、白と茶(または黒)の組み合わせはその名残です。

黒檀のソプラノアルトセット

黒檀のソプラノアルトセット。
白色の部分は人工象牙が使われている