リコーダーの成り立ち
リコーダーの種類

シャープペンシルくらいの大きさのソプラニーノから、バスリコーダーの倍の長さのコントラバスリコーダーまで、リコーダーにはさまざまな種類があります。

中でももっとも独奏曲の多いのはアルトリコーダーで、バロック時代のソロソナタや協奏曲、現代のソナタなどの大部分は、アルトリコーダーのために書かれています。
また、アンサンブルでは、ソプラノ、アルト、テナー、バスの4種類を用いた四重奏が一般的です。

大小さまざまなリコーダー

大小さまざまなリコーダー

リコーダーは音域が下がるにつれてサイズが大きくなります。
画像のグレートバスリコーダーは、まるで家具のようなサイズです。
グレートバスはテナーの2倍の長さ、更にはバスの2倍の大きさのコントラバスリコーダー(サブバス)というものも存在します。
バスおよびグレートバスリコーダーは、大きくて直接口を吹くことはできません。そのため発音部から長いパイプ(吹込管)が伸びていて、口元までを案内しています。また、また、音孔の幅が広くて指で直接抑えることができないところには、キィ-が取り付けられています。
しかし、吹込管もシンプルに息が通るようになっているだけの構造なので、誰でもすぐに音を出すことができますし、指使いもほとんど同じです。

なお、同じ指使いでも、リコーダーの種類によって出る音は違ってきます。
リコーダーには大きく分けてソプラノ系(ソプラノ、テナー、グレート、サブコントラなど)と、アルト系(ソプラニーノ、アルト、バス、コントラバスなど)があり、それぞれ楽器ごとに1オクターブずつ高さが変わります。
大きさごとに差を見ると、バスはグレートバスの4度高くテナーはバスの5度高い、といった具合です。
低音から高音まで、さまざまな音域が楽しめるのがリコーダーの魅力です。

グレートバスリコーダー

グレートバスリコーダー

リコーダーの音域表

リコーダーの音域表

独奏からアンサンブルまで楽しめるよう、幅広い音域に対応できるのがリコーダーの特長。ヤマハでは、音域別に6種類をご用意しています。

片手の親指から小指までの5本の指で演奏できるように、フルートやサックスのようなキイシステムが施された片手リコーダーもあります。手の不自由な方でも、だれもが音楽を楽しんでほしい、という気持ちがこもったリコーダーです。

左手用のソプラノリコーダーとアルトリコーダー

左手用のソプラノリコーダーとアルトリコーダー。もちろん右手用もある