リコーダーの成り立ち
リコーダー誕生ストーリー

年代 音楽史 リコーダーの動き
15~16世紀 ルネサンス 現在のリコーダーの形として完成。盛んに演奏される。
17~18世紀半ば バロック リコーダー全盛期。
18半ば~19世紀前半 古典派 次第に廃れ、演奏機会が減る。
19世紀 ロマン派 リコーダーの演奏記録はあまりない。
20世紀~ 近代・現代 ブリュッヘンなど優れたリコーダー奏者が誕生。
教育楽器として再び広まる。

たて笛の歴史は大変古く、日本の尺八や南米の民族音楽、フォルクローレで使われるケーナなど、さまざまな原始的な楽器が世界各地で見つかっています。

そんな縦笛の中でももっとも普及しているリコーダーは、中世ヨーロッパで完成しました。15世紀後半から17世紀にかけて盛んに演奏されましたが、音量や音色の変化などの面でフルートに押され、18世紀半ばには忘れ去られてしまいました。
しかし、その後約150年もの冬の時代の後、ある人物の手によってリコーダーは20世紀に復活を果たします。古い楽器の研究が進み、音楽家たちが再びリコーダーに光を当てたのです。オランダの演奏者ブリュッヘンをはじめとした、数々の名手の出現も、リコーダーの普及に大きな貢献を果たしました。

中南米の縦笛ケーナ

中南米の縦笛ケーナ。紀元前、インカ帝国時代にはその原型があったという