リコーダーの選び方
バロック式とジャーマン式

リコーダーには「バロック式(イギリス式)」と「ジャーマン式(ドイツ式)」の2種類があります。これは設計に基づく指づかいの違いから区別されます。
ふたつを比較してみると、次のような特徴の違いが見られます。

バロック式とジャーマン式の違い

バロック式

ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順でない。
♯や♭音の運指が簡単。
大きさの異なるリコーダーに運指を応用できる。

ジャーマン式

ソプラノのファ(アルトのシ♭)の音の運指が音階順である。
♯や♭音の運指が難しい。
大きさの異なるリコーダーに運指を応用できない。

ソプラノリコーダーでハ長調やヘ長調の音域の狭い簡単な旋律を演奏する場合には、ジャーマン式でもあまり問題ないのですが、より広い音域や派生音(♯や♭)のある楽曲では演奏が難しくなります。
また、ソプラノ以外のリコーダーはほとんどバロック式のため、ソプラノをジャーマン式で覚えても、他の楽器に応用できません。小学校から生涯学習までの一貫性を考え、バロック式の使用をお勧めします。