ティンパニの叩き方
ヘッドのどこを叩くの?

ティンパニは、真ん中ではなく手前の縁の方を叩きます。ヘッド全体は中央を左右に通る直線を節にして波打っていて、縁は振動の腹の部分に当たります。

下を叩く

下を叩く

中央を叩く

中央を叩く

右を叩く

右を叩く

叩く位置によって音程は変わりませんが、出る倍音の構成が変わるので音色が変わります。フープから半径の3分の1くらいの部分を演奏すると、整理された振動になり豊かな音色が出せます。ヘッドの中央を演奏すると基音より倍音の方が目立ちティンパニらしい豊かな低音の伸びは得られません。

腹を叩いているときのヘッドの変動を上から表したイメージ

丁度良いポジションを演奏しているときの振動を上から表すと、図の様なイメージになります。
白い所がへこんで黒い所がふくらみ、次の瞬間には凸凹が逆になり、面全体が波打っています。他にもヘッドの振動にはいろいろあり、ヘッドの張り方や叩く場所によって変化します。