すべての感動に、
技術で寄り添う。
ヤマハはイノベーティブで
あり続ける。

藤井 雅利

知的財産部 IP事業戦略グループ

2020年入社/ヘルスシステム統合科学研究科 修了

BACKGROUND

私の原点、入社動機

[画像] 私の原点、入社動機

社会課題と技術を結びつける。

大学時代は哲学を学び、専門は「美学」だった。しかし、藤井は大学院に進学する際に、別領域である医療系の研究を選んだ。その根底にあったのは、社会課題と技術を結びつける「橋渡し役」になりたいという想いだった。
「私が興味を持って追い続けているものを端的に説明するなら、それぞれの人が思い描く『あるべき姿』と言えるでしょう。ときに『あるべき姿』は感情に大きく左右されます。すなわち、すべての行動や選択が合理的であるとは限りません。
例えば医療の現場では、医師が最適な治療法を提案しても、患者が様々な理由で提案を拒んでしまうといったことがあります。そこで、最適な意志決定をどのように促すのか。そんな研究をしていました」
技術を目利きし、その価値を最大限に活かす。藤井は、そのフィールドとしてヤマハを選んだ。その理由はシンプル。幼いころから音楽の世界に魅力を感じていたからだ。
「子どものころにはピアノを学び、高校生になってからは作曲やバンド活動に夢中になっていた。やるなら、興味のある世界でというのが理由ですね。正直、記念受験のつもりでしたが、想いが実りました(笑)」

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VALUE

現在の仕事、そこでうまれる価値

[画像] 現在の仕事、そこでうまれる価値

技術の「あるべき姿」を突き詰める。

入社後に配属されたのは、知的財産部。ヤマハが生み出したテクノロジーの数々を特許出願し、権利化する。ヤマハの価値を、競争力を「守る」ことがミッションだ。
「扱う技術は、AIや楽器、生体センサまで広範にわたります。心がけているのは、発明者と密にコミュニケーションを取ること。技術や発明の本質を理解し、『何のために特許を取るのか』を視野に入れていなければ、仕事がただの作業になり、ヤマハにとって有用な権利を取得することもできなくなってしまいます」
特許を出願し、権利化するにあたっては、発明者のアイデアや技術を言葉で表現・説明し、誰が読んでも同じ解釈ができるようにしなくてはならない。
「その文言が解釈の自由を生み、抜け穴が生じてしまうようでは、権利を回避され、ヤマハの事業を妨げてしまうことになりかねません。また、国によって権利化プラクティスも異なります。ひとつとして同じ案件がないのは苦労する点でもあり、面白みでもあります。好奇心旺盛な私にとっては刺激的な環境ですが、表現するって難しいなと痛感させられていますよ(笑)」

[画像] 現在の仕事、そこでうまれる価値

CREATE

「感動」を創る

「こうあるべき」は時に、可能性を殺す。

知的財産部の仕事は、価値を「守る」ことだけではない。ヤマハのイノベーティブな風土をさらに高めていく「攻め」の施策立案も藤井のミッションだ。
「外部から有識者を招いて講演を実施したり、イノベーション創出風土を醸成するための提案をしたり。メンバーと議論しながらでさまざまな施策を行っています。ここで重要なのは、特許出願・権利化の時とは異なる要素。固定観念に囚われず、自由な発想を大切にして「あるべき姿」を描くことです。過去の成功体験や、常識にこだわることは、時に新たなアイデアや価値の創出を阻害してしまいますからね」
技術の目利き役として、今ある価値を守る。そして、新たな価値創出に向けて、柔軟な変化を促す。思い描いていた仕事をして、人々の感動につながる「種」を蒔く。それが、藤井の確かなモチベーションになっているようだ。
「今は多様性の時代。ヤマハが創る感動も、人々が抱く感動もひとつではありません。多様な事業を展開し、さまざまな音を届けているヤマハは、そうした色とりどりの感動にリーチできる強みを持っています。新たな価値を創出し続け、あらゆる感動に寄り添い続ける。私の仕事は、そのためにあると思っています」

OTHER

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