ものづくりを通じて
音楽を楽しむ人々を
「支援」したい。

川上 和音

製造プロセス統括部 金属技術部 樹脂技術グループ

2017年入社/機械工学専攻

BACKGROUND

私の原点、入社動機

[画像] 私の原点、入社動機

入社の決め手は、他社の理念?

製品を通じて、日常生活の困りごとを解決する。人々の暮らしを豊かにする。技術者・川上の根底にある想いが芽生えたのは、「とあるメーカーの就職説明会」に参加したことがきっかけだった。
「ものづくりで知的生産活動を支援する。その会社の考え方に共感しました。中でも強く惹かれたのが、『支援する』という言葉です。私自身、パーソナルトレーナーのアルバイトをしていたこともあり、その喜びの大きさを知っていたことも大きかったのでしょうね」
ただ、川上がその会社に入社することはなかった。共感した想いを実現するために、どこを選ぶのかは別の問題だったからだ。
「普通なら、その会社に入社する選択をするのでしょうが、選んだのはヤマハでした(笑)。多様な製品をつくり、提供することで、人々に音楽を始めるきっかけや、音楽をより楽しんでいただくための支援ができる。今の仕事に、それ以上の魅力を感じてしまったんです」

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VALUE

現在の仕事、そこでうまれる価値

[画像] 現在の仕事、そこでうまれる価値

プラスチックの専門家として、確かな価値を。

現在のミッションは、シンセサイザーなどの楽器に多く使用されているプラスチック部品の製造方法を確立すること。金型に樹脂を流し込み、部品をつくる射出成形技術の専門家として、高品質かつ生産性の高い製造を実現している。
「射出成形と言われて、しっくりこない方は『たいやき』をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。主な仕事は、設計者とともに生産しやすい部品形状をつくること、金型製作を委託する外部メーカーと連携し、よりよい金型を実現すること、生産現場における適切な条件を定めることの三つです。『プラスチック生産の専門家』として、ヤマハのものづくりを支援していく役割だと考えています」
ひとことでプラスチック部品と言っても、ヤマハの製品群はきわめて広範にわたる。当然、それぞれの部品に求められる機能・性質は異なるもので、常に対話を重ね、新たな知識を吸収し続けなければ、専門家として「支援」を全うすることは難しい。
「常に意識しているのは、仕事の目的を理解し、納得感を持った上で仕事を引き受けることです。部品にどのような特性が求められるのか。何のために、そのプロセスを踏むのか。仕事の本質を理解しておかなければ、それはただの作業となり、求められる価値を創出することもできなくなってしまいます」

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CREATE

「感動」を創る

その製品は、生涯の思い出をつくる。

一方で、任される製品が多様であることは、面白みでもあるようだ。ヤマハには、年齢に拠ることなく、「任せられる風土」が根づいている。
「アウトプットが適切であれば、プロセスは自由な仕事が多い。そこが、ヤマハの大きな魅力です。私自身、新たな部品の評価を依頼されたときに、より効率的な方法を提案したことがあるのですが、『いいね。それでやってみよう』と快く採用していただいたことがありました。慣習に囚われず、いいものを追求する。そうした環境で仕事ができることをうれしく思っています」
ヤマハの楽器づくりは、テクノロジーと巧の技術の融合によって成立している。そのため、まだまだ技術者の感覚に依存している部分も多く存在する。それらの優れた知見を明文化することは、「支援者」たる川上の大きなミッションだ。
「先輩方の知見をしっかりと形式知化して、次代に伝えていく。それも重要なミッションだと考えています。ものづくりの現場を支えることは、製品の品質につながります。入社して5年が経ち、自らが手がけた製品を楽器店で見かける機会も増えました。それらの製品が、誰かが音楽をはじめるきっかけとなり、生涯の思い出になっていく……。この仕事ができていることを心から誇りに思っています」

OTHER

その他の社員の声