材料は、あって当たり前。
称賛なき仕事が、
ヤマハの根幹を支えている。

三村 浩一

楽器・音響生産本部 調達技術部 材料調達グループ

2019年 キャリア入社/文学部卒

BACKGROUND

私の原点、入社動機

[画像] 私の原点、入社動機

スキルと趣味が重なる。
最高の仕事に出会えた。

前職時代、とあるメーカーで調達業務を任されていた三村。扱っていたのは、フローリング材に使われる木材だった。
「一般的に材料の調達においては、Q(品質)、C(コスト)、D(デリバリー)が重要な要素になります。木材の難しいところは、自然の素材であること。同じ仕入れ先であっても、木によって目の詰まり具合などの特徴も変わってしまうのです。いかに求められる品質を担保し、適切なコストで、必要なタイミングで材料を仕入れられるのか。パートナーとの密な関係性構築と現地の状況確認などが大切になってきます」
さまざまな知識や経験を蓄積する中で、彼はとある求人情報に目を奪われることになる。ヤマハの楽器に用いる木材の調達担当。それは、まさに彼のために存在するポストだった。
「幼いころから音楽が好きで、ギターやピアノに取り組み、大学時代はジャズの演奏を楽しんでいました。今の仕事の経験と趣味の音楽が重なり合う。そんな仕事があるなら、応募するしか選択肢はありませんよね。面白そう。とにかくワクワクしたことを覚えています」

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VALUE

現在の仕事、そこでうまれる価値

[画像] 現在の仕事、そこでうまれる価値

企業として、果たすべき責任を。

現在、三村は、ピアノ向けの木材調達を担当している。材料調達の仕事は、ただ買い物をするだけの単純なものではない。調達先との関係構築、価格交渉、新規調達先の開拓、BCP対策……。品質のよい材料を安定的に調達していくには、さまざまな仕込みが必要となる。
「木材の品質と安定調達のための調査・業務はもちろんですが、木材デューディリジェンスに即した材料であるかを確かめる施策も私たちの重要なミッションです。その木材が違法に伐採されたものでないかどうか。それらを確かめることは容易なことではありませんが、現地のパートナーを訪問するなどして、企業としての社会的責任を果たしたいと考えています」
持続可能な社会を実現する上で、企業が果たす責任は非常に大きなものだ。SDGsの達成に向けて、持続的な成長に向けて、ヤマハのチャレンジはさらに加速していく。
「今後の材料調達においては、環境面への施策も重大なミッションのひとつになります。調達する木材が、環境に配慮された『サステナブルな材料』であるかどうか。現在、ヤマハでは外部パートナーの協力のもと、その価値を実現していくプロジェクトが進んでいます。こうしたプロジェクトに携われることをうれしく思いますし、このチャレンジを絶対に結実させたいと意気込んでいるところです」

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CREATE

「感動」を創る

地球上のすべてが、他人事ではなくなる。

世界中のパートナーと密にコミュニケーションを取り、品質のよい材料を調達する。その過程においては、さまざまなトラブルが発生する。コロナ禍の影響による「ウッドショック」は、象徴的な事例だ。
「価格も高騰し、海上輸送も混乱をきわめている。そんな中でも、材料が届かなければものづくりが止まってしまうことになるわけです。あらゆる出来事に目を配り、柔軟かつスピーディーにトラブルシューティングを行う。この地球で起きていることすべてが、他人事ではなくなってしまいましたね(笑)」
言うまでもなく、材料がなければものづくりはできない。ヤマハのものづくりを根底から支えている。それが、三村の誇りだ。
「材料はあって当たり前のもの。誤解を恐れずに言えば、私たちの仕事が称賛されることは、ほとんどありません。けれど、その当たり前は、ヤマハのものづくりの根幹であり、そこから生まれる価値は人々の感動につながっていきます。自らが関わっている製品を見ると、いつだって誇らしい気持ちになれるんです」

OTHER

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