「楽しい」「弾けた」
その感動は、時代を超える。

金田 涼美

電子楽器事業部 電子楽器開発部 ソフトグループ

2013年入社/情報科学専攻

BACKGROUND

私の原点、入社動機

[画像] 私の原点、入社動機

きっかけは、ヤマハのキーボード。

ピアノに、クラリネット。幼いころから、音楽に親しんできた金田。初めて演奏した楽器は、ヤマハのキーボードだった。
「ドレミも知らず、ただ音が出ることが楽しくて弾いて、簡単な曲を覚えて、歌って……。ヤマハのキーボードが音や楽器に関心を持つ、きっかけを与えてくれました。その時は、特別な想いを抱いていたわけではありませんが、今になって振り返ると、何だか感慨深いですね」
ヤマハを就職先として意識し始めたのは、大学院時代。音声認識に欠かせない雑音抑圧手法に関して、ヤマハとの共同研究を行ったことがきっかけだった。
「シミュレーション結果の解釈に困っていたとき、ヤマハの担当者が何気なくアドバイスをくださったんです。それを参考にして実験を続けたところ、新しい発見となる結果を出すことができました。『ヤマハの技術者って、こんなにすごいんだ』『音のプロフェッショナルってかっこいい!』。その時から、ヤマハに強くあこがれるようになりました」

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VALUE

現在の仕事、そこでうまれる価値

[画像] 現在の仕事、そこでうまれる価値

多様なユーザーに、「最適な仕様」を。

現在、金田は、電子楽器のソフトウェア開発を行っている。担当製品は、エントリークラスのポータブルキーボード。この製品の特徴は、ターゲットとなるユーザーが幅広いこと。音楽をはじめる子どもたちや、新たな趣味として購入するシニア層など、それぞれのニーズに合わせた機能設計が求められるのだという。
「新興国では、プロ・セミプロとして活躍する方に選ばれるような製品もありますが、これから鍵盤楽器をはじめる方に使っていただく場合が多いです。お客さまが最初に出会う鍵盤楽器として、『楽しい』『弾けた』という経験を提供し、鍵盤楽器に興味を持ってもらう。その目的を常に意識して開発を行っています」
難しいコード演奏を一本の指で演奏できる。好きな曲が弾けるように練習をサポートしてくれる。ヤマハのエントリークラスのキーボードには、さまざまな機能が搭載されている。それらは、演奏する人の願いを考慮し尽くした上で実現したものだ。
「エントリークラスのキーボードは、低価格帯のものがほとんどです。限られたコストの中で、お客さまに演奏を楽しんでいただくためには、どのように機能をつくるべきか。開発に携わるメンバーとコミュニケーションを密にとりながら『最適な仕様』を考え、高品質な製品を目指して開発を進めていきます。製品のラインアップが多様であることから、複数の開発案件を同時に手がけることも多いですね」

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CREATE

「感動」を創る

世界中の人々に「きっかけ」を届ける。

あこがれの企業で、自らを音と楽器の世界に惹き込んでくれた楽器を手がける。その仕事を通じて、金田は確かなやりがいを感じている。
「自らが書いたソースコードが世界中で動いている。そして、その楽器が奏でる音が『誰かのきっかけ』になっているかもしれない。そのことを心から誇りに思っています」
初めて音を出したときの感動。弾けなかった曲が、弾けるようになったときの達成感。幼いころの自分と同じように、このキーボードから、誰かの人生が輝き出す。その感動は時代を超えて受け継がれていくものだ。
「私自身、子どもが生まれたことで、製品に対する見方が大きく変わったように思います。訳もわからず、楽しそうに演奏している子どもを見ているだけで楽しくなってしまいますし、子どもに構ってほしいあまり、夫婦でキーボードを奪い合うなんてこともあるくらいです(笑)。子どもにとっての『きっかけ』は、親にとってもワクワクするもの。私を見ていた母も同じような気持ちだったかもしれませんね」

OTHER

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