前期第4四半期は中国、マレーシア、インドで100%稼働を確保しました。インドネシアではまだ規制がありますが、シフト体制や増員により計画に対して100%の稼働ができています。
2021年3月期 決算説明会 質疑応答
Q1:各工場の稼働状況をアップデートしてください。
Q2:部品サプライヤー工場火災の影響についてアップデートがあればお願いいたします。
影響は、前期4四半期に40億、今期第1四半期に50億とほぼ想定通りです。
Q3:受注残の解消はどの程度進んだのでしょうか。
前期第3四半期末で通常の受注残に追加で280億円の注残がありましたが、3月末も260億円と引き続き高い水準になっています。第4四半期に出荷が進みましたが、新たな受注に対して供給が追いつかなかったという状況です。
Q4:半導体部品の需給逼迫の影響は、今回の業績見通しにどのように織り込まれているのか教えてください。
現時点で増産要求に応えきれない部分として、第1四半期生産分としてAV機器で40億円ほどの売上影響があると見込んでいます。第2四半期以降生産分は、ある程度、売上を慎重にみているものの、状況が不透明なため、明確な数値で申し上げることはできません。
Q5:電子楽器の競争環境について現状認識と今後の見通しを教えてください。
欧州や日本で前期にシェアが下がったと認識しています。今期につきましては増産をかけており、供給を増やしてシェアを奪還する計画です。
Q6:好調なギターの状況と、Line 6等の買収の成果とシナジーについてお聞かせください。
ギターは、前期に日本と中国で非常に高い伸びを達成しました。北米と欧州は対前年で微増、その他地域はほぼ横ばいという状況です。Line 6はエフェクターで非常に良い実績が出ています。さらにAmpegというベースアンプの会社をポートフォリオに加えたことにより、ギタリストに提供できる商品ラインナップが補完され、全体の収益増に寄与しています。
Q7:今期の楽器の売上見通しについて背景を教えてください。
需要そのものは見通しの数字よりも高いとみています。部品の供給で制限がかかっており、部品が充足する時期については、現状想定が難しいという状況です。また、管楽器の需要回復に時間がかかると想定しており、全体としてこの数字とお考えいただければと思います。
Q8:ワクチンの普及が進んでいる国々で需要がどう変化してきているか教えてください。
アメリカでは、3月に管楽器、PA機器でも我々の想定を若干上回る回復を見せています。今後、苦戦していた管楽器、PA機器も回復してくると予想しています。
Q9:物流費の上昇や、金属、木材、半導体の価格など全般的にインフレ気味ですが、コストアップの見通しを教えてください。
物流費の上昇で、海上運賃が約20億円コストアップになるとみています。また部材のコストアップは10億円ほどとみています。尚、不透明感が高く、今後の市況によってコストは変動する可能性があります。
Q10:価格の適正化について進捗を教えてください。
価格適正化は継続して進めています。価格適正化により、物流費など様々なコストアップ要素をできるだけカバーしていこうと考えています。
Q11:今期の利益の回復イメージを四半期別、上・下期別に分けて教えてください。
前期第1四半期はほぼブレークイーブンでしたので、今期は大きく回復するとみています。一方で前期下期は急速に回復し、特に第4四半期は大きな利益を上げましたが、今期第4四半期は従来並みになっていくと考えています。
Q12:今期予想の事業利益と営業利益の間の固定資産処分損益について、具体的な内容を教えてください。
以前から様々な資産を整理する中で進めてきた、札幌市に保有する遊休地の売却によるものです。
Q13:キャッシュ・アロケーションの考え方、資金使途について教えてください。
具体的に決定している要素はございませんが、コロナの影響で設備投資が後ろ倒しになっており、このための資金は確保しておく必要があると考えています。
Q14:役員人事に関して取締役のスキルマトリクスで何が強化されるのか教えてください。
いずれも技術系出身の方で、デジタルあるいはネットワーク系の技術に知見、造詣の深い方を新任社外取締役候補といたしました。