経営ビジョンと価値創造ストーリー
社会価値の創造を通じ、企業価値を高め、ビジョンを実現
ヤマハは、事業活動を通じた“ヤマハの価値創造”と“社会価値の創造”により、各資本の強化を通じて、ヤマハブランド・企業価値を向上させる価値創造プロセスのサイクルを繰り返し、経営ビジョンの達成を目指します。


















ヤマハは、事業活動を通じた“ヤマハの価値創造”と“社会価値の創造”により、各資本の強化を通じて、ヤマハブランド・企業価値を向上させる価値創造プロセスのサイクルを繰り返し、経営ビジョンの達成を目指します。
経営ビジョンに掲げる「なくてはならない、個性輝く企業」を目指して、
価値創造のサイクルを繰り返し、社会価値の創造を進め、企業価値を高めていきます。
161の国と地域へ製品供給
44か国で音楽教室展開
(500万人以上の卒業生)
主要格付会社による債券格付け
R&I:A+
JCR:AA-
競争優位性の源泉となるさまざまな技術
(アコースティック技術、デジタル技術、感性評価技術、解析・シミュレーション技術、製造技術)
本質を捉えるデザイン力
(5つのデザイン理念)
グローバルな知的財産戦略
(特許権:計6,000件*、意匠権:1,280件*) *国内外計
グローバルで多様な従業員約29,000人
(連結子会社数56社、うち42社が海外法人、そのうちの23社が製造・制作会社等で、
主に中国、インドネシア、マレーシア、インドに拠点を設置)
ヤマハフィロソフィー
ブランドプロミス “Make Waves”
“Best Japan Brands 2022” 28位 (インターブランド)
“Japan Branding Awards 2020” Winners (インターブランド)
ヤマハフィロソフィーは、「企業理念」、「顧客体験」、「ヤマハクオリティー(品質指針)」、「ヤマハウェイ(行動指針)」からなるヤマハグループの企業経営の「軸」となる考え方を体系化し、表したものです。
私たちは、常に「ヤマハフィロソフィー」を心のよりどころにしながら、お客さまの視点に立ち、期待を超える製品とサービスを生み出すことで、未来に向かって新たな感動と豊かな文化を創りつづけます。
ブランドプロミスとは、ヤマハが人々の人生にもたらす価値を語ったものです。
ヤマハは、「個性、感性、創造性を発揮し、自ら一歩踏み出そうとする人々の勇気や情熱を後押しする存在でありたい」との思いを込め、人々が心震わす瞬間を“Make Waves”という言葉で表現しました。
ヤマハグループは「ヤマハフィロソフィー」および「ステークホルダーへの約束」を掲げ、高い収益性を確保するとともに企業としての社会的責任を果たすことにより、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に取り組みます。
連結子会社数55社、うち41社が海外法人、そのうちの23社が製造・制作会社等で、主に中国、インドネシア、マレーシア、インドに拠点を設置しています(2022年3月31日時点)。
ピアノ、電子楽器、管弦打楽器、ギター、音楽教室 など
楽器事業は、ヤマハグループの中核事業として長年蓄積した音・音楽に関わるコア技術を数多く持ち、ピアノ、管弦打楽器などのアコースティック楽器から、エレクトロニクス技術を活用した電子楽器に加え、双方の技術を融合したハイブリッド商品などを展開しています。最近では、AIや感性工学・シミュレーション技術を用いて、デジタル・ネットワークの環境や新しい分野にも挑戦しています。音楽教室事業、ソフトコンテンツ事業なども含めた多彩な商品ラインアップやグローバルな販売・サービス体制により、市場をリードする総合楽器メーカーの地位を獲得しています。
業務用音響機器(PA機器)、AV機器、ネットワーク機器、音声コミュニケーション機器、音楽制作機器・ソフトウェア
音響機器事業は、音・音楽を中心に事業を展開するヤマハにとって、楽器事業に次ぐ中核事業です。業務用音響機器(PA機器)や、コンシューマー向けのオーディオ機器(AV機器)に加え、ネットワーク機器や音声コミュニケーション機器などの情報通信機器(ICT機器)があります。音に関する多様な技術に加え、ネットワーク・情報通信の技術も保有する強みを生かし、成長事業領域として位置付けられています。
電子デバイス(半導体など)、FA機器(産業用設備機器)、自動車用内装部品
電子楽器用音源LSIの開発からスタートした電子部品、楽器製造設備に端を発するFA機器(産業用設備機器)、木材加工や塗装技術などの融合から生まれた高級車向けの自動車用内装部品など、さまざまな分野で事業を展開しています。電子部品においては、ヤマハの得意領域である音関連の部品のモジュール化を進め、車室内のトータルソリューションへ領域をシフトさせていきます。将来的には、楽器・音響機器に次ぐ、第3の柱となる事業の確立に向けて、成果出しのフェーズへと移行していきます。
楽器事業
音響機器事業
“技術×感性”で新価値創造
長い歴史の中で世代を超えて受け継がれてきたクラフトマンシップや音づくりへの感性。これらをベースにした「よい音」「よい音響空間」をめぐる感性に関する深い理解と知見は、他社にない強みであり、強力な差別化要因となっています。この感性の知見を効率的に活用するために感性評価技術*として整理し、これをベースに、アコースティック技術やデジタル・エレクトロニクス技術など、さまざまな技術を組み合わせることで、他社には真似のできないユニークな商品・サービスを提供しています。このような長年の音の感性に関する組織的な理解と感性評価技術としての蓄積は、グローバル市場における優位性の源泉の一つと考えています。
*「人間の感性」と「製品の物理的特性」の関係を定量・定性的に分析し形式知化する技術
クラフトマンシップとテクノロジー/
グローバル生産体制
長年にわたって楽器の生産を手掛ける中で、より良い楽器を仕上げる技術「クラフトマンシップ」を磨き上げてきました。人間が目や手を使って製品を仕上げる技術であるクラフトマンシップは、他社と差別化が図れる大きな要素となっています。このクラフトマンシップと、当社が独自に研究を進めている感性評価技術*を結び付けることも、さらなる差別化につながると考えています。一方で、生産を工程ごとに科学的に研究し、最先端の技術を活用することで、業界トップレベルの「テクノロジー」も蓄積してきました。このクラフトマンシップとテクノロジーの双方を高いレベルで保有し、融合させていることが、当社の生産における大きな特長であり、競争優位性の源泉となっています。
*「人間の感性」と「製品の物理的特性」の関係を定量・定性的に分析し形式知化する技術
早くから海外に生産拠点を設立し、現在は日本、中国、インドネシア、マレーシア、インドに主な生産拠点を構えています。当社の事業領域に最適なグローバル生産体制を構築していることも圧倒的な優位性に寄与しています。
グローバルかつ地域に根差した営業活動
当社は30以上の国・地域に営業関連拠点を置いて、グローバルに事業を展開しています。主要市場では、子会社を基盤に直接販売網を構築し、新興国では代理店を通じて顧客にアプローチしています。販売網は、専門店、チェーンストア、量販店、ECなど地域特性に合わせて多岐にわたり、これらの販売網を通じ音楽文化や顧客ニーズを捉え、それぞれの地域特性に応じた営業戦略を推進していることが当社の強みの一つです。
(2022年3月期、IFRS)
トップからビギナーまで、あらゆるレベルのお客さまのピアノを弾きたい気持ちに、アコースティックとデジタルの技術で応えられる“ヤマハピアノ”を提供しています。
(2021年3月期 金額ベース、ヤマハ調べ)
世界シェアの首位であるデジタルピアノ、ポータブルキーボードをはじめ、シンセサイザー、ステージピアノ、『エレクトーン®』や、アコースティックと融合したハイブリッド商品などを提供しています。
(2021年3月期 金額ベース、ヤマハ調べ)
トランペットやサクソフォンなど15種類を超える管楽器、バイオリンなどの弦楽器、アコースティック・電子ドラムやティンパニーなど幅広く展開しています。
アコースティックギターからエレキベース、アンプなどの周辺機器を含めた幅広いラインアップでグローバルに販売しています。
44か国で音楽教室展開(500万人以上の卒業生)など
(2022年3月期、IFRS)
世界中の著名なホールやコンサート会場や商業空間で利用される多種多様な業務用音響機器や、表現力豊かな音楽制作を可能とする制作機器やソフトウェアなどを提供しています。
イヤホン・ヘッドホンから、デスクトップオーディオ、サウンドバー、HiFiオーディオまで、多彩な音楽の楽しみ方を提案しています。
快適な遠隔コミュニケーションを実現する音声コミュニケーション機器や、中小規模の企業拠点や店舗などで多く採用されるネットワーク機器などを提供しています。
(2022年3月期、IFRS)
電子デバイス(半導体など)、FA機器(産業用設備機器)、自動車用内装部品
ヤマハの価値創造
社会価値の創造
音・音楽を通じ、こころ豊かな生活、
快適な社会に貢献
「Make Waves 2.0」(2022-2025)の経営目標達成
事業基盤をより強くする
・Yamaha Music ID 登録数: 500万 ID
・新コンセプト商品投入数: 20モデル
・生産インフラへの投資金額: 350億円
サステナビリティを価値の源泉に
・新興国の器楽教育普及: 230万人(累計)
・持続可能性に配慮した木材使用率: 75%
・事業所での省エネによる CO2 排出量削減: 5%
ともに働く仲間の活力最大化
・従業員働きがい調査肯定的回答率: 継続的向上
・管理職女性比率: 19%
・従業員働きやすさ調査肯定的回答率: 継続的向上
・売上成長: 20%
・事業利益率: 14%
・ROE: 10% 以上
・ROIC: 10% 以上
〔投資〕
・通常投資400億円
・戦略投資650億円
〔株主還元〕
・総還元性向 50% (3年累計)