中期経営計画

Make Waves 1.0

ヤマハは、2019年4月からの3年間を対象とした中期経営計画「Make Waves 1.0」(以下、「Make Waves 1.0」)を遂行しています。「Make Waves 1.0」では、急激に変化する経営環境を分析し、未来予測をした上で、中長期的に目指す姿である経営ビジョンに加えて、同ビジョンに向けた考え方としての価値創造ストーリーを提示しています。また、その実現のための基本戦略、重点戦略およびそれらに基づく財務目標、非財務目標、株主還元を3本柱とした経営目標を設定しています。

これまでの中期経営計画を振り返ると、「YMP125」は、円高が進み事業も苦戦を強いられる中で、コア事業の構造改革、欧州販社や工場の統合など、経営基盤を再構築するというフェーズでした。それを受け、「YMP2016」では、収益力の強化を目指し、事業部制組織から機能別組織への改組、価格適正化の推進、多角化からコア事業への選択と集中を推し進めることにより、営業利益率9.3%を達成しました。

前回の「NEXT STAGE 12」では、「なくてはならない、個性輝く企業」になるという経営ビジョンを設定し、ヤマハとして新しいステップを踏み出すべくブランド力強化に取り組んだ結果、営業利益率は12.8%(日本基準)となりました。

これまでの成果も踏まえ、今回の「Make Waves 1.0」では“ 顧客・社会との繋がりを強化し、価値創造力を高める”3年間と位置付け、これを基本戦略としています。収益力の強化と成長基盤の強化を両立し、経営ビジョンで掲げた事業利益率20%を目指し、最終年度の2022年3月期には事業利益率を13.8%まで高めていく計画です。

財務数値推移

経営環境が急激に変化する中、音・音楽を中心とする当社の事業領域においても、事業環境が目まぐるしく変わろうとしています。当社では長期的な未来予測を通じて、自社を取り巻く事業環境への影響を分析し、当社にとっての発展領域・成長機会およびリスクを検討し、バックキャスティングの手法により、中期経営計画「Make Waves 1.0」を策定しました。

未来環境予測

(メガトレンド) 

自社事業環境への影響分析

(発展領域・成長機会・リスクの検討)

ヤマハにとって影響の大きい環境変化、
それに対する成長への鍵/強み

デジタル化の加速により、産業構造が急激に変化する一方、お客さまとのより緊密なつながりが可能になります。また、AIやIoTで利便性が格段に高まると同時に、より精神的な満足や本質が求められる時代になると考えられ、サステナビリティへの社会的な意識もさらに高まります。こうした環境変化においては、当社が従来培ってきた技術や基盤を生かせる成長領域も広いと考えられます。

デジタル化の加速が
もたらす大変革
デジタル化の加速がもたらす大変革
  • これまで培ってきた最先端のデジタル技術
  • ネットワーク技術の活用
  • ダイレクト(デジタル)マーケティングの進展
ライフスタイル・
価値観の多様化
ライフスタイル・価値観の多様化
  • 感性を科学する知見
  • 他社にないヤマハの強み“技術×感性”により精神的な満足を提供
  • ダイレクト(デジタル)マーケティングの進展
サステナビリティへの
意識の高まり
サステナビリティへの意識の高まり
  • ヤマハ独自の先進的な素材技術の活用
  • 持続可能な木材調達の取り組み
  • 音・音楽による社会課題の解決に向けた取り組み

中期経営計画における方向性

より精神的な満足や本質が求められる時代では、商品の持つ機能的価値以上に情緒的価値へのニーズは間違いなく高まります。感性や情緒的な印象が大きな価値を持つ「音・音楽」を中心とした事業領域において、こうしたニーズの変化は、音や楽器を単なるモノではなく文化そのものと捉え、技術に加え、感性を磨き続けてきた当社グループにとってまさに追い風です。

当社グループは、お客さまとのつながり、社会とのつながり、成長市場とのつながり、成長事業領域とのつながりなどを強化することで、この成長機会において当社グループの強みを最大限に発揮することが重要だと考えます。

デジタル化の加速と価値観の多様化により、
世の中が急激に変化

技術×感性のヤマハにとっては、チャンス!

長期の経営ビジョンの実現に向け、策定した価値創造ストーリーを実践し、事業利益率改善に取り組んでいます。

経営ビジョンと価値創造ストーリー

前中期経営計画「NEXT STAGE 12」で掲げた経営ビジョン(中長期的に目指す姿)に加えて、経営ビジョンを実現するための考え方として新たに価値創造ストーリーを策定しました。

経営ビジョン
(中長期的に目指す姿)
「なくてはならない、個性輝く企業」になる
~ブランド力を一段高め、高収益な企業へ~(事業利益率 20%)
価値創造ストーリー
社会価値の創造を通じ、企業価値を高め、ビジョンを実現

基本戦略

大きく、急激なスピードで変化する世の中で、
「顧客・社会との繋がりを強化し、価値創造力を高める」

経営目標

経営目標
ヤマハの資本

事業利益率改善への道筋

事業利益率改善への道筋

経営ビジョンで掲げた「高収益な企業」実現に向け
ヤマハの強みを発揮し、3年間で事業利益率14%水準へ

中長期的に目指す姿である経営ビジョンで掲げた「事業利益率20%」を見据え、この3年間で事業利益率を14%水準まで引き上げることを目標としています。他社には真似のできないユニークな商品・サービスを提供するとともに、市場における圧倒的なプレゼンス・高シェアという強みを生かすことで市場をリードし、価格適正化を進め、利益率向上を図ります。

また、限界利益率が高いこともあり、新興国を中心とした売上が伸長することも利益率向上につながります。さらに、コストダウン施策による生産性の向上も事業利益率向上に大きく寄与します。

4つの重点戦略

基本戦略 「顧客・社会との繋がりを強化し、価値創造力を高める」ために、4つの重点戦略を設定しました。これらの重点戦略を着実に遂行することで、ヤマハの価値創造、社会価値の創造を実現します。

顧客ともっとつながり、新たな価値を創造することで顧客価値を創出し、さらに生産性を向上することで、収益力を高めていきます。また、事業活動を通じて社会に貢献することは、中長期的には当社の企業価値の向上にもつながっていくと考えています。