2014年3月期 第4四半期 決算説明会 質疑応答

Q1 : 4月の状況を振り返って、消費税増税後の影響をどのようにみていますか?

A1 : 消費増税後の反動影響は、現時点では、ほぼ想定の範囲内と認識しています。
月前半は小売店への来店者数はかなり減ったようですが、その後持ち直し、想定を超えるほどの減少にはなっていない状況です。
ピアノについては3月までに納品できなかった受注残がありますので、その分が4、5月の売上につながることにより、1Qの期初想定以上の落ち込みはないと考えています。


Q2 : 完全子会社化したLine6社とRevolabs社の2社の売上・利益の貢献のイメージを教えてください。
2社ののれん代はどれぐらいでしょうか?
どのくらいの時間軸でこの2社が損益に貢献できると考えていますか?

A2 : 説明会資料P.15にある新規連結による売上増の128億の6割程度がLine6社で残りがRevolabs社です。
利益については、新規連結により今期は14億円のマイナスとなります。
2社とも営業利益はプラスになる予定ですが、のれん代の償却が2社で25億円あります。
次期中計期間中(2016年4月~2019年3月)には損益貢献できる見通しです。


Q3 : 来期は、中期経営計画の目標数値をほぼ達成できそうに見えますが、想定通り利益が出た場合、唯一未達成に思われるROEの埋め合わせのために株主還元等を考えているのでしょうか?

A3 : 今後の施策により利益を積み上げて、10%を達成できるようにすることが、第一義であると考えています。


Q4 : Revolabs社の他社優位性をどのように考えていますか?市場でのシェアをどのように考えていますか?

A4 : ワイヤレスシステムの技術が一番の強みであると考えています。
シェアについては、低価格システムなどを含めた会議システム全体というように考えれば、5%未満だと認識しています。
ただ、Revolabs社は、「ワイヤレス会議システム」という他社にない切り口で急速に売上、シェアを伸ばしています。


Q5 : 今後さらに音響機器事業領域でM&Aを考えているのでしょうか?

A5 : 進行中のことに関しては守秘義務等があるので具体的なことは申し上げられません。
よい案件があれば積極的に進めたいと考えています。


Q6 : 先期は繰延税金資産の計上により法人税等調整額が31億円のマイナスとなりましたが、今期も同様に繰延税金資産が計上可能になって減益にならない可能性はあるのでしょうか?
 また、そうなった場合には、27円に据え置くと想定している配当を調整する考えはありますか?

A6 : 翌期の課税所得の範囲で計上することになるので、来期の期間損益が上向く確証を持てれば、資産計上する可能性はあると考えています。
その結果、当期純利益が増益となる場合、財務状況等を勘案し、配当方針に基づいて配当額も検討していくつもりです。


Q7 : 説明会資料P.15の製造原価改善の37億円の内訳を教えてください。

A7 : 海外での生産性向上 : 5億円、海外での調達コストダウン : 24億円、国内生産拠点統合効果 : 8億円が内訳となります。


Q8 : 説明会資料P.17で、中国とその他の地域の3Q/4Qが前期比で二桁の伸びとなっていますが、どういった要因を見込んでいるのでしょうか?

A8 : 【中国】 売上比率の高いピアノの流通在庫が高いので1Q/2Qは売上の伸び率を低く想定していますが、下期までには流通在庫のレベルが下がり、売上が上向くと考えています。
また、前期の3Q/4Qの売上が低調だったことも、今期3Q/4Qの売上前期比が高めになっている要因の一つと考えています。

【その他の地域】 中国以上に前期の3Q/4Qは苦戦したので、今期は販売体制、販売網を強化していくことにより増収を見込んでいます。