[画像] 研究開発統括部 先進技術開発部 楽器・音響グループ

シミュレーション技術×提案力で
音響製品開発に貢献

土橋 優

研究開発統括部 先進技術開発部 楽器・音響グループ

CAREER

ヤマハと私、キャリアの形

プロフィール

2012年新卒入社。大学、大学院時代は先進理工学研究科で応用物理学を専攻。1年目に研究開発部門に配属され、以来一貫して音響機器を中心とした計測・解析業務に従事。近年はヘッドホンやイヤホンの音質改善に関わる要素技術開発に従事しつつ、大学との共同研究にも取り組みながら、音響に関する新たな材料の開発にも挑戦している。専門的な技術や知見をより良い形で顧客に提案するためのスキル向上にも意欲的に取り組み、2022年には経営コンサルタントの国家資格「中小企業診断士」を取得。

研究開発統括部 先進技術開発部 楽器・音響グループ

主な業務内容:音響製品に関わる要素技術(製品品質の向上やヤマハクオリティの実現をサポートする科学技術)の開発

オフィス所在地:浜松本社

私の業務

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ヘッドホンやイヤホンの開発・設計に役立つシミュレーターの開発、音響メタマテリアルの開発

  • シミュレーター開発:ヤマハで音響製品の開発や設計に携わる技術者たちの「こんな音を出したい」「不具合の原因がわからない」といった悩みを、音の計測・解析技術を活用して解決しています。例えば開発途中のヘッドホンを対象に、「この位置に隙間を設けたら~、素材を〇〇に変更したら~」といった条件をシミュレーターに入力すると、その条件変更により音がどう変わるのか、試作品を作らずともシミュレーションすることが可能となります。
  • 音響メタマテリアル開発:音響に関する新たな材料となりうる人工物質のことで、「一切音を反射しない」、「逆に特定の音だけ強く反射する」、「特定の方向にだけ音を伝搬させる」といった特殊な物理現象を引き起こすことができる物質を開発しています。

あなたの仕事の社会価値は?

科学技術の力で、音楽文化に参画する人たちの体験をより良いものにすること
私たちの第一の顧客はヤマハの技術者たちです。シミュレーション技術を駆使して彼らが驚くような新たなツールや材料を提案することは、結果的としてより豊かで感動的な音楽体験を社会に届けることにつながるはずです。

私の強み

[画像] 私の強み

技術的な専門知識×提案力

技術的な専門知識に加え、近年は「提案力」の重要性を痛感し、意識して磨いています。前者は入社以来一貫して携わってきた音の計測・解析技術がバックボーン。後者は顧客の目線に立った最適な提案をするためのスキルを指し、最近では経営コンサルタントの資格である「中小企業診断士」を取得するなど、強化に努めています。

私の能力不足もありますが、ニッチな要素技術の話は、顧客となる開発者やその先のお客さまにどう役立つのか上手く伝えきれないことが往々にしてあります。顧客の求めているものは何なのかを正確にくみ取り、需要にこたえる形で手元にある技術とマッチさせるには、技術者の視点だけでは限界がある。「もっとヤマハの役に立ちたい」「問題の本質的な課題を見極める力を伸ばすことで、より良い『ヒット』を増やしたい」という思いが、二つの専門性を高める原動力になっています。

「技術者」の枠にとらわれない資格を取得して感じることは?

コンサル的な知識や考え方は、業務中の意見出しの質の向上に役立っています。また、同じ資格を持った異業種の人材と知り合う機会を得られるようになったことも大きなメリット。コミュニティが広がることで大きな刺激を受けるとともに、自分の仕事を客観視する機会にもなっています。

私の新人時代

[画像] 私の新人時代

大きな裁量を与えられるものの、空回りの連続

当時も今も、若手のうちから比較的大きな裁量を与えてもらえるのがヤマハの研究開発部門の特徴です。年次が上の人たちも年下のメンバーからの意見を求めていて、若手の言葉にちゃんと耳を傾けてくれる雰囲気もあり、「やりたい」と手を挙げればやらせてくれる環境でした。ただ、新人時代の私は何をやってもいい大きなフィールドの中で「何をやればいいんだろう」と迷子になってしまいました。シミュレーション技術も全く使いこなすことができず、空回りばかりしていた、というのが正直な実感です。

この仕事に向いている人は?

好奇心と計画性を兼ね備えている人。新人にもある程度の裁量が与えられるからこそ、上手く先輩を活用することも含めて、自主的に計画性を持って動くことが求められます。

キャリアのポイント

[画像] キャリアのポイント

入社2~3年目に携わったあるスピーカーの開発支援

入社2~3年目に携わったあるスピーカーの開発を支援する仕事で、大きな壁にぶつかったこと

当時の私は、難解な事象を複雑モデルでシミュレーションしようとして、どつぼにはまっていました。具体的には、シミュレーション結果を見ても複雑で「結局何が起きているのかよくわからない」という結論しか出てこない、常に迷走しているような状況です。

解決の糸口となったのは、複雑にするのはやめて、できるだけシンプルな手法を試したことでした。本当に必要な要素のみを抽出してシミュレーションをしたため、結果も非常にわかりやすく、何が悪さをしているのか、一目瞭然。さまざまな角度から改善案を出し、多数の発明につなげることもできました。

この経験を通して問題の本質をシミュレーションであぶりだす面白さを知るとともに、「無駄をそぎ落として、本質を突き詰めて、シンプルに考えること」がこの仕事の肝だと学びました。

この仕事の醍醐味は?

シミュレーション技術は技術者の「なぜ」に答えられるツールの一つ。頼ってくれた顧客が「そんなことできるの!?」と喜んでくれる瞬間が何よりうれしく、大きなモチベーションになっています。

OTHER

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