米国駐在で切り拓く
「世界一」への道筋――
ギター一筋18年、
最大市場でエレキ企画推進
太田 裕介
米・YGG、ギター戦略企画グループ委嘱
CAREER
ヤマハと私、キャリアの形
プロフィール
2007年新卒入社。大学では経済学を専攻。大阪の小売店勤務を振り出しに、卸営業、商品マーケティングまで特にギターに関する業務を幅広く経験。2014年頃に参画したギターアンプの企画を皮切りに商品企画業務へ。2022年3月発表のエレキギター・第2世代Revstarの企画も手掛け、6年ぶりのフルモデルチェンジに尽力。2022年10月から米国ロサンゼルス近郊のYGGに駐在。前所属のギター事業部ギター戦略企画グループの業務を委嘱され、エレキギターやエレキベースの商品戦略立案ならびに個別の商品企画を担当。2024年1月発表のエレキギターPacifica Professional/Standard Plusの企画も主導。
現在の所属:ヤマハ・ギター・グループ(YGG、米国カリフォルニア州カラバサス市)
ギター事業の拡大強化を図ることを目的に2018年に設立。前身は14年にヤマハ(株)が子会社化したギター周辺機器製造販売の米・Line 6。現在はヤマハ、Line 6に加え、ベースアンプのAmpeg、ギターのCordoba、Guildを仲間に引き入れ、5ブランド体制でヤマハの米国ギター事業をけん引する。
委嘱元:ヤマハ(株)ギター事業部ギター戦略企画グループ
主な業務内容:組織ミッションの達成を目指し、事業戦略および商品戦略を策定、個別商品企画を通じて適切な商品を市場に送り届けること
オフィス所在地:浜松本社
私の業務
ヤマハブランドのエレキギターやエレキベースの商品企画
商品戦略の策定に関わった上で、個別商品の企画に取り組んでいます。各商品のより具体的なターゲット選定から仕様や価格、発売タイミング、生産工場の決定まで受け持ち、「ギタールシアー」と呼ばれるギター職人の手を借りながら試作も担当。試作品の評価では著名なアーティストやスタジオミュージシャンに試奏をお願いし、インタビューすることも。本社の開発部門や古巣のギター戦略グループ、YGGのギタールシアーやマーケティング、アーティストリレーション各担当らとチームを組んで企画を進めています。
あなたの仕事の社会価値は?
市場のニーズに応え、音楽表現を後押しする商品を企画し、より多くの人々にギターの魅力を届けること。実は、仕事のプロセスの本質的な部分は浜松本社のギター戦略グループに所属していた頃と変わっていません。ただ、同じ仕事でもギター市場全体の3分の1を占める米国の拠点で取り組むことには大きな意義があります。地の利を生かしてフットワーク軽く、企画業務の深化や効率化に貢献することが求められています。
私の強み
ギター関連業務に小売りから商品企画まで一気通貫で携わってきた経験
ギターに関する業務に小売りから商品企画まで一気通貫で携わってきた経験です。
企画担当に就くまでに、小売店での販売業務に2年、小売店に商品を卸す卸営業を東京と大阪で計約5年、ギター関連製品のマーケティング業務に2年ほど従事。ギター販売の最前線から一歩ずつ、川上に向かって歩みを進めてきました。
商品企画は、お客さまの手にわたるまで結果の良し悪しがわからない仕事です。企画担当一人の手では絶対に完結しないチーム戦とも言えます。だからこそ、どういった社員たちのどんな仕事を介してお客さまの手元に商品が届くのか実体験を持って想像できること、それぞれのフェーズで求められる与件を理解していることは強みになります。
ギターの企画職って営業系?技術系?
ヤマハのギター企画担当の多くは開発業務の経験者で、営業系の私はどちらかと言えば少数派。短所の裏返しではありますが、開発難易度などを脇に置いて、まず顧客視点の発想でものを考えられることは営業出身の強みの一つかもしれません。
私の新人時代
「顧客視点」の原点
大阪の小売店に配属され、2年にわたってギターをはじめとするバンド楽器売り場を担当しました。音楽教室も併設する店舗だったため、近隣の教室と合同で開催する発表会の運営補助をすることも。楽器をはじめようとする人の背中を押し、人前で演奏する機会や場所までつくる仕事を通して、音楽が生み出す歓びを直に感じることができました。私の「顧客視点」の原点であり、今でも掛け替えのない2年間だったと感じています。
当時の成長環境を振り返ると?
試したアクションに対してのフィードバックがほぼ即日で返ってくる、という環境は楽器販売の最前線だったからこそ。例えばポップを工夫してみた時、その反応を直接確認することができる。つまり、自分次第でどんどんPDCAを回せる。積極的にトライさせてくれた当時の上司にも感謝しています。
YGGってこんなところ
スタートアップ的なオフィス、個性的な同僚
ロサンゼルス中心街の北西に位置するカラバサス市は、セレブが多く住む街として有名です。YGG本社があるのはテックセンターと呼ばれる地区。日系企業こそあまり見かけないものの、たくさんの会社の拠点が立ち並んでいます。
母体となったLine 6がスタートアップ的に大きくなった米国企業ということもあり、そのオフィスは極めて「米国的」。オフィス勤務の社員全員に個室が与えられ、社屋内にはビリヤード台や卓球台が設置されたブレークルームも。ともに働く仲間たちも非常に個性的で、副業でレコーディンエンジニアをしているコピーライターや商業作曲家としてテレビ番組のジングルを作っているセールスマネージャーもいます。ツアーに参加するレベルのプロミュージシャンとして活躍する社員が複数いることにも驚きました。
駐在員として意識していることは?
本務に加えて駐在員に求められる本質的な役割は、現地でしか得られない情報を日本側に発信すること。「事業部の目となり耳となる」ための情報収集の一貫として、意識して個室から出て、業務では関わりが薄い現地社員とも積極的にコミュニケーションをとるようにしています。
OTHER
その他の社員の声