2019年3月期 決算説明会 質疑応答

Q1:欧米、新興国のそれぞれの売上予想について教えてください。

北米は景気堅調さが背景にあり堅調な動きを予想しています。欧州は販売条件の見直しが落ち着き前期第四半期から復調、今期復調継続を予想します。新興国は中東地域、ラテンアメリカ地域でマクロ環境悪化の影響続くも音響事業の伸長等により堅調な伸びを予想しています。


Q2:中国は減速予想ですが、市況や損益インパクトも含め、もう少し詳しく説明してください。

マクロ環境から減速を想定するも引き続き二桁の成長を予想。市場成長以上の伸びによりシェアアップを図ります。一級都市ではアコースティックピアノの伸びが鈍化、デジタルピアノ、ギター等が伸長し内陸部ではアコースティックピアノ含め高い成長を想定しています。損益では、より利益率の高いデジタルピアノの伸び等により、引き続き収益貢献してゆくと予想します。


Q3:部品・装置、その他の事業の一時的な売上・利益ダウンの回復タイミングについて教えてください。

ここ数年アミューズメント向けから車載部品に事業転換を図ってきました。今年は転換期にあたり、一部先行費用もあり損益が一旦厳しくなりますが、来期以降は売上、損益の回復を予想しています。


Q4:車載部品は安全面のリスク対応も必要だと思いますが、それを含めた事業進捗状況についてご説明ください。

従来から自動車内装部品を通じ長年の実績と知見は蓄積してきましたが、車載用電子部品は現在、知見が蓄積途上にあります。その他の事業において柱となる車載部品の構築は進捗が若干遅れています。


Q5:今期の増益進度が下がるように見えますが理由はなんでしょうか。

前々期の一時費用計上により先期は高い伸びに見える一方、今期は為替のマイナス影響と部品・装置の事業転換における一時的な悪化があるため、増益進度がスローに見えています。


Q6:販売管理費増の計上が小さいように見えますが戦略経費は織り込まれているのでしょうか。

ここ数年ブランド高揚等で戦略経費を計上し、損益重視で調整の局面もありました。今期も戦略経費を計上していますがより精度を上げて計上しています。


Q7:調達環境、コストダウンの見通しについて教えてください。

前期は調達コストアップにより、労務費アップを相殺する程度にとどまりましたが、今期は調達環境の改善と生産性向上からコストダウン進捗を予想しています。


Q8:新工場の寄与、増加コストは計上されているでしょうか。

工場立上げ時の稼働率が低い状態は損益でマイナスに働くが、計画に織り込み済みです。


Q9:為替感応度と通貨毎のインパクトの見通しを教えてください。

感応度はユーロが大きく4.7億円です。通貨としてはユーロが大部分を占め、新興国通貨もある程度影響を及ぼすと予想しています。


Q10:2019年3月期の設備投資80億円ダウンの背景について教えてください。

前期から今期に生産関連で進捗に遅れが生じたことが主因です。


Q11:外部、内部のリスクファクターをどのように考えていますか。

外部リスクは、主にマクロ環境、米中貿易摩擦、為替、市況感の変化、内部リスクは7期連続増益の事実が挙げられます。7期連続の増益は大きな努力の積重ねに拠りますが、増益が容易と社内で普遍化することがないように努めていきたいと考えています。