ヤマハインターンシップ体験レポート
制御可能な楽器演奏生成のための深層学習手法の検討

[ 画像 ] 山本 麟太郎 (ヤマモト リンタロウ)

山本 麟太郎 (ヤマモト リンタロウ)

専攻 : 音響工学・情報工学

音楽生成AIの制御可能性に着目し、ヤマハが独自に保有する楽曲データを用いた研究開発に取り組みました。実装にあたっては、深層学習や生成モデルに関する専門知識が求められました。また、作曲タスクということもあり、音楽理論の知識が活かされる場面も多くありました。
実習の後半には、社員の方々から生成結果に対するフィードバックをいただき、音楽という定量的評価が難しいコンテンツを扱う際に、現役の研究者がどこに注目し、何を重視しているのかを学ぶことができました。議論が最終的に新しい音楽制作体験の示唆にまで発展し、感動したことを覚えています。音楽情報処理研究の楽しさが詰まった、あっという間の二週間でした。

楽器演奏やPA等を通じて、常に音楽が身近にある学生生活を過ごしてきました。そしてその過程で、音楽という分野の市場規模や成長性を意識することが増え、この分野で自分が価値を創出できることはないかと考えるようになりました。そんな時期にJOB EXPOの募集を目にし、ヤマハに興味を持つようになりました。調べるうちに、ヤマハが楽器事業に関するテクノロジーと、ブランドを世界に広めるノウハウの両方を兼ね備えている点に魅力を感じ、この環境で経験を積みたいという思いからインターンに応募しました。
実習では、社員の方々との対話を通じて業界への理解が深まり、音楽分野の課題や将来へのビジョンを、今まで以上に具体的に考えるようになりました。

『出来上がったモノを使う人がいる』ことを想像しながらの開発は、普段の大学での研究とは異なる、とても貴重な経験でした。さらに、ヤマハが扱う商品は、楽器という幅広い年代・習熟度の人々にリーチするものです。誰をターゲットに何を工夫して開発するのかということを突き詰めているうちにあっという間に時間が過ぎる、非常に濃密な実習でした。
もちろん、就職活動としても企業を深く知る良い機会でしたが、それ以上に、1研究者・技術者としてこの実習に参加できたことを心から嬉しく思っています。おすすめです。

2/5(月) 研究施設見学・実習内容の具体化・論文読み
2/6(火) 論文読み・ソースコードの読解・人事主催懇親会(夜)
2/7(水) データセットの整形・前処理・母校OBと食事(夜)
2/8(木) モデルの実装・実習先部署での懇親会(夜)
2/9(金) 論文読み・モデルの実装・実験の実施
2/10(土) 私用のため市外へ移動
2/11(日) 所属楽団で練習
2/12(月) 所属楽団の演奏会(祝日)
2/13(火) 生成結果の比較検討・他の実験条件の実装
2/14(水) データ分析・発表資料作成・Disklavierを用いた実験
2/15(木) 生成結果に関する評価アンケートの実施・発表資料作成・社内ライブイベント参加(夜)
2/16(金) 発表資料作成・実習成果発表・面談・同部署のインターン生と食事(夜)