画像 Research and Development

Research and Development

ヤマハでは、日進月歩の先端分野に対して
さまざまなアプローチで研究開発に取り組んでいます。

ヤマハの研究開発における先端分野の研究領域は、大きく3つに分かれます。

1つめは、「人」を対象とした領域です。人はどういう音に感動するのか?人は世界中で、今どんな音を鳴り響かせているのか?人が楽器を楽しく奏でるには、どんな演奏法が適しているのか?まだまだ未知の部分がたくさんあるのがこの領域です。私たちは人をより深く理解することで、より多くの人がより長く音楽を楽しめるよう、このような問いを続け、日々の発見を通じて普遍的な体験価値を探究し続けています。

2つめは、「モノ」(製品)を対象とした領域です。演奏者の可能性を最大限に引き出し、最高峰の表現力を備えた製品を実現するため、複合領域の連成解析といったシミュレーション技術や3D放射音測定など、言葉にできない音・音楽の要素を計測する技術の向上に取り組んでいます。また、この領域では、各種素材の研究開発にも力を入れています。世界の環境にも優しく、末永く人に寄り添う製品となるために、どんな素材を使い、どういう状態であれば素晴らしい音に繋がっていくのか、これからの世界や文化を意識しながら研究開発に取り組んでいます。私たちはこれらの技術を高めることで、さまざまな製品を将来に渡って提供し、サステナブルな世界の発展に貢献していきたいと考えています。

3つめは、「人」と「モノ」のインタラクション(相互作用)に関する領域です。楽器は人が演奏することで価値が生まれる製品です。人とモノの関係が良好であるほど、その価値は高まっていくため、私たちにとっては非常に重要な研究対象です。手に馴染む、手足のように感じる、思いのままに奏でることができる、心からそう思える楽器に出会うのは、その人にとって一生の宝となることでしょう。人とモノの素敵な関係をさらに詳しく掘り下げて、多くの人の一生ものの出会いとなる製品に活かしていきます。また、この領域ではAIが大いにその力を発揮します。AIが人と共に歌を唄い、楽器を奏で、音楽をより豊かなものにする世界を実現し、たくさんの人が音・音楽を楽しめるよう、先端的な音楽情報分野の研究開発に取り組んでいます。

これらの研究を進める際に、私たちが大切にしているのは「感性」です。研究開発に取り組む技術者ひとりひとりの「感性」を最大限に活かしてこそ、たくさんの人が感動し、心震える瞬間を後押しする「技術」が生まれると考えています。私たちはこれからも、世界中の皆さんと「感動を・ともに・創る」べく、音・音楽に関わるさまざまな分野の研究開発に挑戦していきます。

写真 池田雅弘
「人」「モノ」「人とモノのインタラクション」の3つの研究領域を、「AI・機械学習」「感性」「ヒューマンインターフェース」「音響デバイス・素材」「情報/信号処理」「解析・シミュレーション」の 各先端技術分野で構成し、 お客様の日々の体験をより豊かなものにすべく研究開発を推進しています。
イラスト 研究領域と技術分野