チェレスタのしくみ
チェレスタのハンマーシャンク

グランドピアノのハンマーシャンクは上下に厚みがあり、とても硬いのですが、チェレスタでは上下は薄く左右は太くて、しなるようになっています。音板打楽器のマリンバ(木琴)やビブラフォン(鉄琴)のバチの柄が柔らかいのと同じです。

左がピアノ、右がチェレスタのハンマーシャンク。削る方向が90度変えてある

左がピアノ、右がチェレスタのハンマーシャンク。削る方向が90度変えてある

ハンマーが音板を打つ

ハンマーが音板を打つ

音板は、高炭素鋼(こうたんそこう)という、自動車のサスペンションにも使われるとても硬い金属でできています。
一方、ハンマーの材質は、木の部分は樺(かば)で、先端はフェルトです。フェルトの表面は、硬い音板を長く打っていると、やはり硬くなって音がペタペタしてくるので、ピアノの整音と同じよう時々針を刺したり、ペーパーでめくったりして、適度な弾力を復活させる必要があります。

ハンマーの先は白いフェルト

ハンマーの先は白いフェルト

音板をハンマーで打つ様子

音板をハンマーで打つ様子