チェレスタのしくみ
鉄琴のように並ぶ、チェレスタの音板

チェレスタの音板は鉄琴のように並んでいます。音板は、長さが短い方が高い音が鳴ります。そのため、低音から高音に行くほど短くしてあります。厚みも少しずつ変えてあり、低音では約2ミリ、高音では約2.5ミリです。
また、音板の大きさは同じでも、厚くするほど音は高くなりす。たとえば、ドの音が出る厚さ2ミリの音板があるとします。その長さのまま厚さを3ミリに変えると、ドではなくミくらいの音に上がります。もし、3ミリの厚さでドの音を出したい場合には、音板をもっと長くする必要があります。つまり、音板の厚みを増して同じ音を出したいのであれば、長くする必要があるのです。

また音板の厚みを増やすと、より金属的な音色になります。たとえば、ヤマハ製の楽器の場合、チェレスタの音板の厚みは2~2.5ミリですが、マレットで打つグロッケンシュピール(鉄琴)の場合、厚みは7.8~9ミリくらい。厚い分、音板は長くなり、音も金属的に響きます。

共鳴箱の下には音板がずらり

共鳴箱の下には音板がずらり

黒鍵を押すと動く下側のアクション

黒鍵を押すと動く下側のアクション

音板には開いている穴は、音板を固定するためのものです。振動の節に穴を開け、枕フェルトの上に音板を載せて、ネジで留めています。節を固定しすぎると音の響きを止めてしまうので、響きを止めずに音板が外れないよう工夫しています。節は2ヵ所あり、位置は音板全体の長さの22.4%の位置と決まっています。

音板の下のフェルト、上にもフェルトがある

音板の下のフェルト、上にもフェルトがある

低音部の音板には両側に重りが付いています。これは、節から端までの体積を同じにして、音の高さを変えずに音板の長さを短くする工夫です。低音に行くほど音板は長くなるので、そのままでは楽器の奥行きが長くなりすぎてしまいます。つまり、コンパクトなサイズにするために、重りで調節しているわけです。このように、重りも厚みも楽器のサイズに関わっています。

右側が低音部の音板。両端に重りが付いている

右側が低音部の音板。両端に重りが付いている

低音部の音板とおもりの関係

低音部の音板とおもりの関係