2019年実習テーマ:空間内に発生する音響共鳴の低減手法の性能把握

研究開発統括部

スピーカーボックス、会議室などの空間に発生する音響共鳴は、スピーカー振動板の周波数特性を乱したり、会話の明瞭性を損なうなど音環境としては不要なものです。この大小空間に発生する音響共鳴を低減することは重要で、多くの手法が存在します。本実習では、スピーカーボックス内に発生する不要な音響共鳴を対象とし、音響共鳴器と吸音材の組み合わせによる音響共鳴低減手法の性能を計測と数値解析(シミュレーション)によって把握します。

<実習の流れの一例を以下に示します>

  • 音響共鳴低減用部材の効果を計測にて確認
  • 吸音材(吸音構造)を考慮した音響解析(シミュレーション)の実施
  • 測定値とシミュレーションで得られた値の比較
  • 吸音のメカニズムの理解と性能把握

機械系、情報系、化学・材料系、音響系、音響解析(シミュレーション)に興味がある方

音響工学(特に共鳴、吸音)に関する知識
数値解析(シミュレーション)に関する知識
吸音材料に関する知識

ヘッドホン、イヤホン、スピーカーを購入する際に、まず、検討する項目は何ですか。
好きなヘッドホン、イヤホン、スピーカーメーカーはありますか。それは何故ですか。

吸音材、共鳴器による吸音メカニズム、吸音特性について書籍、WEBなどで基本的なことを学習しておいてください。