2019年実習テーマ:機能性複合材によるアコースティック楽器向け素材の開発と音響特性評価

研究開発統括部

アコースティック楽器に用いられる振動板の振動原理と要求される特性はそれぞれ異なり、その用途と目的により経験的に選定している。通常は様々な木材が用いられるが、新たなアプローチとして素材物性が既知のものを多数組み合わせ、従来に無い音響特性を備えた高機能振動板複合素材を試作する。また、試作品の物性を計測し、評価結果の解析・解釈と楽器としての価値考察を行う。

<実習の流れの一例を以下に示します>

  • 物性の異なる素材を積層成形し、形状加工し音響板を試作する
  • 試作した音響板の機械的特性などを測定する
  • 測定結果を解析し、現象に考察を加える

※楽器演奏経験は不問です

機械系、化学・材料系、その他理系

材料力学、高分子化学、エクセルでの計算

物理物性測定装置(粘弾性測定装置、引っ張り試験機など)の使用経験があればお書きください。

東レ、帝人、三菱ケミカル、東洋紡、クラレ等のホームページで、高弾性繊維関連の特性やFRP成形法、複合材料成形法を予習しておいてください。