2019年実習テーマ:ギター用VCMエフェクトの試作と評価

研究開発統括部

VCMテクノロジーはヤマハ独自の信号処理による回路モデリング技術で、デジタル音響機器やギターアンプなどの音質を支えるコアコンピタンスとなっています。また、VCMテクノロジーの開発で得た知見を活かし、デジタルイコライザなどの性能/音質向上にも努めています。

その開発は、リファレンス機の選定に始まり、アナログ回路の解析、信号処理によるモデル化、試作及び評価による入念なパラメータ調整とアルゴリズムの最適化など幅広い技術領域に渡っています。

本実習では、ギターや電子楽器用エフェクトの開発をテーマにその開発フローを一通り学習し、既存のエフェクトアルゴリズムのパラメータを変更することでその音がどう変化し、評価の結果がどう変わるのかを体験していただきます。

<実習の流れの一例を以下に示します>

  • 対象エフェクトの理解
  • アナログ回路および信号処理の理解
  • パラメータを変更した試作と評価

電気・電子系、情報系、音響系、その他理系(機械系、制御系、物理系などの学科でも信号処理、制御工学、音響工学的知識がある場合は考慮します。)

信号処理の基本的な知識を習得していて使える。数値処理システム(MatLabまたはScilab)を使用できる。C++でプログラミング能力は必須です。

エフェクトをアナログ回路またはデジタル信号処理で作る場合に、それぞれの良い点(有利なところ)、悪い点(難しいところ)は何だと思いますか?

ヤマハのVCMテクノロジーについてWebサイト等で基本的な概念を理解しておいてください。C++および数値処理システム(MatLabまたはScilab)の基本的な使用法を学んでおいてください。