2019年実習テーマ:電子ピアノのプロトタイプ試作と電気回路の性能確認

電子楽器開発部

電子ピアノの設計は、デザイン、機械機構、電気回路、ソフトウェア、音響調整などを担当する多くの技術者の共同作業です。今回は、電気回路担当者の業務を体験いただく実習を用意します。将来発売予定の電子ピアノのプロトタイプ試作をお手伝いいただき、学生ならではの視点から組立性の改善提案をしていただきます。さらには、約400件にのぼる電気回路の性能確認項目の中から実施できそうな項目をいくつか選択し、先輩技術者の指導を受けながら責任をもって実施いただきます。設計職場の飾らない日常を体験していただくとともに、自身が携わった商品が店頭に並ぶ喜びを感じてください。

<実習の流れの一例を以下に示します>

  • 電子ピアノのプロトタイプを組立(メカ部品の組立、回路基板の設置、内部配線など)
  • プロトタイプの組立を通して見つけた改善策を提案
  • 電気回路の性能確認リストの中から実施できそうな項目を選択
  • 性能確認を実施し、結果のレポートを作成

電気・電子系

電磁気学・回路理論の基礎知識(大学1年~2年の講義レベルで可。)
オシロスコープ使用経験(大学の実験講義で触れたことがあるレベルで可。)

電気回路を組んだ経験があれば、そのときの体験について教えてください。
電気回路を組んだ経験がなければ、組んでみたい回路について教えてください。

電気回路の性能確認項目は、誰にでもできる簡単なものから、高度な専門性が必要なものまで様々です。デジタル回路やアナログ回路の基礎知識があれば、より高度な項目にチャレンジできます。必要に応じて電気回路の本を読むなど、自身で必要な準備をしてください。