製品・サービスの充実

より多くの人が音楽を楽しみ、音楽の歓びを広くわかち合う―そんな豊かな社会づくりに貢献することを願い、ヤマハグループでは音楽教育事業を国内外で展開しています。1954年、東京にオルガンの実験教室を開講して以来(ヤマハ音楽教室の前身)、子どもたちの豊かな成長を目指した音楽教育に取り組み、独自の教育メソッド「ヤマハ音楽教育システム」を確立・発展させてきました。1歳から中学・高校生までの子どもの音楽教育を対象とした「ヤマハ音楽教室」、大人の音楽愛好家・趣味層を対象にした「ヤマハ大人の音楽レッスン」など、それぞれの世代のニーズに応じたコースを提供しています。

世界40以上の国と地域に広がる「ヤマハ音楽教室」

「ヤマハ音楽教室」は、「総合音楽教育」「適期教育」「グループレッスン」の3つの特長を柱とした「音楽を楽しむ心」を育てることに力を入れたレッスンです。「きく」「うたう」「ひく」「よむ」「つくる」といった要素を総合的に盛り込んだ独自の教育メソッドにより、子どもたち自らが感じたことを音楽で思いのままに表現する力を身につけることを目指しています。

[ 画像 ] 3つの特徴を柱にして
[ 画像 ] 「ヤマハ音楽教室」ロゴマーク
「ヤマハ音楽教室」ロゴマーク
[ 画像 ]  ヤマハ音楽教室
ヤマハ音楽教室
日本国内での「ヤマハ音楽教室」在籍数
  2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
日本 350千人 320千人 300千人 280千人 271千人

※各年度6月時点

海外においても、アジア・欧州・北米・中南米など40以上の国と地域で展開し、現在約19万9千人の生徒に音楽にふれる歓びを提供しています。日本で培ってきた音楽教育の理念とカリキュラムを基盤としながら、それぞれの地域の文化や国民性を踏まえて各種コースを整備しています。

音楽教室の実施国(2018年6月現在)

[ 画像 ] 音楽教室の実施国(2017年6月現在)
海外における音楽教室在籍数
  2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
アジア・オセアニア(中国含む) 148千人 144千人 146千人 144千人 146千人
欧州 27千人 26千人 31千人 33千人 34千人
北・中南米 21千人 20千人 20千人 19千人 19千人
合計 196千人 190千人 197千人 196千人 199千人
  • ※各年度6月時点

世界に広がる音楽教育の理念

また、ヤマハ音楽教室で学ぶ15歳以下の子どもたちが心に感じたことを曲にして、自ら演奏する「ジュニアオリジナルコンサート」(JOC)を開催し、年間35,000曲におよぶ作品が寄せられています。国内だけでなく、アジアや欧州などでも同コンサートを開催しているほか、1972年からインターナショナルJOCを日本で開催し、音楽という共通言語を通じて音楽教育の理念が世界に広がっています。

多様なニーズに対応した「ヤマハ大人の音楽レッスン」

「ヤマハ大人の音楽レッスン」は、中・高生から大人まで幅広い年齢層の方を対象に、日本全国1,300会場で展開しています。サックスやギターなどの楽器からボーカルまで、お客さまの様々なニーズに対応した豊富なコース(現在37コース・在籍数10万7千人)を提供しています。少人数のグループレッスンを基本とし、音楽経験の違いを超えて学べるカリキュラムと教材により、仲間と一緒に音楽を楽しみながら楽器の演奏技術を上達できます。教室やコースごとに、音楽の楽しさをさらに広げるイベントや交流の場を提供しているほか、駅に近い立地や手ぶらでレッスンに参加できるなど、会社や学校帰りでも通いやすいのが特長です。
このほか、シニア層に向けた音楽の効果を生かした健康のためのプログラム「健康と音楽」「健康と歌」も展開しています。

[ 画像 ] ヤマハ大人の音楽レッスン
ヤマハ大人の音楽レッスン
[ 画像 ] 「健康と音楽」
「健康と音楽」
「ヤマハ大人の音楽レッスン」在籍者数
1986年度
(開始)
1990年度 1995年度 2000年度 2005年度 2010年度 2015年度 2017年度
6千人 40千人 50千人 92千人 105千人 110千人 110千人 107千人

※各年度6月時点

新規ソフトの開発と市場導入

“カラオケ以上レッスン未満”をキャッチコピーに、音楽経験がなくても気軽に参加できるシニア向けコース「青春ポップス」の展開を進めています。2017年から全国展開をスタートし、490会場、6,000名の会員数(2018年6月時点)に達しています。同コースでは、シニア層が青春時代に親しんだ1960~1980年代の歌謡曲やフォークソングを中心にラインナップ。楽譜を使わず、オリジナル映像を見ながらハモリやステップをつけて仲間とともに歌を楽しむ内容です。

[ 画像 ] 青春ポップス
青春ポップス

ヤマハグループは、誰もが音楽を楽しめる環境づくりを目指し、豊かなコミュニケーションや、多様な人々が快適に共生する社会の実現に向けてユニバーサルデザインを推進しています。

[ 画像 ] ユニバーサルデザインの推進

製品の開発・設計担当者へユニバーサルデザインに対する理解・意識を促す取り組みを進め、ユニバーサルデザインに関する社内展示会や社内セミナーなども開催し従業員の理解・啓発を促しています。
2017年度は、昨年に続き浜松市が推進するユニバーサルデザイン(以下UD)による街づくりの一環プログラム「企業のUD出前講座」」に参画し、地元小学生に対してUD出前授業を実施しました。
この講座は、企業のUDに対する理念や製品・サービスに反映されているさまざまな人への配慮について考え、子どもたちの目を社会に向けさせ、将来の職業イメージを構築させることを狙いとしています。
今後もヤマハは、ユニバーサルデザインや音楽の楽しさについて広く社会に発信するような取り組みに継続して協力していきます。

[ 画像 ] 「UDプラスinはままつ2016」
「UDプラスinはままつ2016」
[ 画像 ] 視認性を考慮した電子楽器やPA機器(社内展示会)
視認性を考慮した電子楽器やPA機器(社内展示会)
[ 画像 ] 社内セミナー
社内セミナー

音のユニバーサルデザイン化支援システム『おもてなしガイド』

ヤマハ(株)は、2015年からインバウンド観光の振興策・バリアフリー化施策を検討している事業者、公共施設、観光施設に向けて、利便性の高い多言語の音声・文字ガイドの構築を支援するサービス『おもてなしガイド』の実証実験を実施しています。
日本語の音声をどのように多言語化して効果的に伝えていくかが、訪日外国人観光客の利便性向上を考える上で大きな課題です。加えて、音が聞こえにくいお年寄りや、耳の聞こえない方々が暮らしやすい社会を目指す上でも、音声情報の内容を分かりやすい形で伝えていくことは重要です。『おもてなしガイド』は、既存のアナウンス音声に連動した翻訳情報を、ユーザーのスマートフォンやタブレット上にリアルタイムに配信するシステムで、専用アプリケーションをダウンロードするだけで、日本語が分からない方や、お年寄り、耳の聞こえない方々にも日本語音声の内容を適切に簡単に伝えることができます。
2017年には、言語・聴力の不安がない“音のユニバーサルデザイン化社会”をさらに促進することを目的に、「SoundUD 推進コンソーシアム」を設立。すでに200を超える企業・団体に参加頂いています。音のユニバーサルデザイン化への取り組みを、多くの企業・団体とオールジャパン体制で一緒に進めるために設立された組織です。2020年までに、国内の主要施設が音のユニバーサルデザインに対応できるよう、ヤマハは「おもてなしガイド」の技術の一部を標準規格としてオープン化し、会員に提供することで、日本発の新たなビジネスモデルやイノベーション創出も促進していきます。

[ 画像 ] 『おもてなしガイド』のイメージ
『おもてなしガイド』のイメージ
[ 画像 ] “音のユニバーサルデザイン化社会”構想 イメージ図
“音のユニバーサルデザイン化社会”構想 イメージ図

カジュアル管楽器 『Venova(ヴェノーヴァ)』

ヤマハ(株)は、「もっと気軽に、もっと自由に、より多くの人に管楽器の演奏を楽しんでほしい」という想いから、リコーダーのようなやさしい指づかいやメンテナンスのしやすさによって気軽に始められ、サクソフォンのような表情豊かな演奏を楽しめる新開発のカジュアル管楽器『Venova』「YVS-100」を発売しました。
本格的な演奏性と気軽さを実現させるために、「分岐管構造※」と蛇行形状による今までにない独自のデザインを採用したことで、サクソフォンのように広がりを持った豊かな音色でありながら、リコーダーのようなやさしい指づかいなのが特長です。さらに、指が音孔に届くように主管を蛇行させて音孔の間の距離を狭めたことで、キイなどの部品の数を最小限に抑えたシンプルな構造を実現。メンテナンスしやすくなったほか、小型化や軽量化、高い耐久性も可能となりました。
また、ABS樹脂製のため軽量で耐久性に優れ、水洗いも可能。取り扱いやメンテナンスが容易なため、どこへでも気軽に持ち出せて、アウトドアやカジュアルなセッションなどさまざまな場面で手軽に演奏を楽しめます。

  • ※ 「分岐管構造」は、円筒管を分岐させた「分岐管」を用いた構造で、これによって、大きな音孔を必要としないという円筒形管楽器の特長を備えながら円錐形管楽器の音響特性を得ることが可能となる。
[ 画像 ] 『Venova』「YVS-100」
『Venova』「YVS-100」

ICTを用いた音楽教育ソリューション「Smart Education System」
ウェブ会議システムを活用した遠隔授業

ヤマハは、1900年に初めてピアノ製造に成功して以来、時代の変化とともに技術開発を進め、伝統的なアコースティック楽器はもとより、常に最新の電子技術を用いた楽器や技術開発に取り組んでいます。さらにヤマハグループは“音を出す”製品づくりを通じて良い音を追求する一方、音空間の研究やその制御システムの開発など、“音を聴く”ための良い環境づくりにも努めています。また、製品開発の中で培ったセンサー技術などを生かしたソリューションを提案しています。

製品事例

よりよい音環境づくり
製品 サステナビリティ面の特長 関連画像
スピーチプライバシーシステム 人の話し声を素材に合成した「情報マスキング音」により会話内容をカモフラージュする [ 画像 ] スピーチプライバシーシステム
調音パネル 室内の音(響き)を調え、音響障害のないクリアで心地よい音響空間を実現する
[ 画像 ] 調音パネルを導入した会議室
調音パネルを導入した会議室
防音室『アビテックス』 遮音と音場(響き)をかね備えた空間を手軽に実現する [ 画像 ] 防音室『アビテックス』
センサー技術の応用提案
製品 サステナビリティ面の特長 関連画像
薄型変位センサー 肢体に装着するものと一体化させ、人の動作情報をリアルタイムにモニタリングする
[ 画像 ] 使用例
使用例
水素漏れ検知機 高速応答・高感度・広ダイナミックレンジを実現し、さまざまな検査対象の形状や漏れ量に対応可能 [ 画像 ] 水素漏れ検知機
音技術の応用提案
製品 サステナビリティ面の特長 関連画像
サウンドサイネージTLFスピーカー 静電型の、かつ薄くて軽くて曲げられる
サイレントブラス™ 場所や時間を選ばずに練習や演奏を可能にする [ 画像 ] サイレントブラス
トランスアコースティック™ピアノ 電子ピアノのように自由な音量調節が可能 [ 画像 ] トランスアコースティックピアノ
車載緊急通報システム用車載通話モジュール 緊急時の自動通報・ハンズフリー通話が可能