音楽文化の振興

ヤマハグループは、国内外における各音楽コンクールやクリニックなどにおいて、高い芸術性を追求する人々を楽器のサポートのみならず運営面などさまざまな側面から支援し、音楽文化の普及と発展に貢献しています。

[ 画像 ] 浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル
浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル
[ 画像 ] ヤマハ全国ピアノコンクール(中国)
ヤマハ全国ピアノコンクール(中国)

また、音楽家を志し学ぶ方々への支援として、国内外の各地域で奨学制度を設けているほか、音楽教育機関と連携し、教育カリキュラムや指導者向けセミナーを提供するなどの支援も続けています。

[ 画像 ] ヤマハアジア音楽奨学金(中国)
ヤマハアジア音楽奨学金(中国)

ヤマハグループでは国内外の各地域で、学校における音楽教育の支援活動を行っています。楽器のサポートや音楽教師への指導方法の講習、音楽に関する情報提供などを通じて、授業内容の充実に貢献しています。

楽器を演奏する機会を提供する「スクールプロジェクト」

楽器を演奏する器楽教育は、その教育的効果から世界中の学校で広く採用されています。しかし中には、設備・指導者不足、指導カリキュラムなどの問題から音楽の授業に導入されていなかったり、質が十分ではない国があります。ヤマハは、楽器演奏の楽しさをより多くの子どもに体験してもらうための「スクールプロジェクト」を展開しています。

[ 画像 ] インドネシアでの音楽授業
インドネシアでの音楽授業
[ 画像 ] ベトナムでのリコーダーレッスン
ベトナムでのリコーダーレッスン

中東・アフリカ地域における音楽教育プログラム

西洋音楽教育が浸透していない中東・アフリカ地域を営業管轄とする現地法人ヤマハ・ミュージック・ガルフ(以下、YMGF)では、現地事情に合わせた学校教育における音楽普及活動を展開しています。
中東・アフリカ地域も他の地域同様に、学校教育に音楽の授業はあるものの、楽器や指導者、ノウハウの不足などから、授業では歌唱や理論のみで器楽教育は行われていないケースがほとんどです。YMGFでは、器楽教育を通じて子どもたちの情操教育や成長を支援するため、2012年に学校音楽教育普及プロジェクトを始動。現地代理店と協力して、プロジェクトを推進しつつ、各国の教育関係者による日本の小学校の授業視察などを通じ、音楽教育の重要性を訴求しています。
2016年に南アフリカで1校目をスタートしたのを皮切りに、2017年度には南アフリカ、ナイジェリア、クエート、UAE、ケニアの5カ国、33校の約3,300人に、リコーダーの授業を実施しました。今後は、パキスタン、モロッコ、ウガンダの新たに3カ国を追加、パキスタンではピアニカの授業をスタートするなど、活動の拡大を図っていく予定です。

[ 画像 ] 南アフリカでのリコーダーレッスン
南アフリカでのリコーダーレッスン
[ 画像 ] ナイジェリアでのリコーダーレッスン
ナイジェリアでのリコーダーレッスン

学校吹奏楽クリニック

ヤマハ楽器音響(中国)では、2010年から主要都市を中心とした学校の吹奏楽団を対象に、国内外の講師を派遣して演奏の指導を行うバンドクリニックを実施しています。開催数、参加人数は年々増加しており、2017年度は46会場で開催し、約5,300人の生徒たちが指導を受けました。同時に、一般の音楽教師でも吹奏楽の指導が可能になるよう、吹奏楽指導者講習会を開催するなど、指導者育成にも貢献しています。

[ 画像 ] 紹興市でのバンドクリニック
紹興市でのバンドクリニック

学校バンドメンテナンスセミナー

韓国では、学校の放課後課外活動としてバンド(吹奏楽)やオーケストラなどの演奏活動が行われています。しかし、とりわけ地方の学校では楽器のメンテナンスについて学ぶ機会が少ないため、せっかく良い楽器を保有しても楽器が傷み、上手く音が出ないケースがあります。
ヤマハ・ミュージック・コリアでは、こうした学校での演奏環境づくりを支援するため、2013年よりオーケストラのある学校へ訪問し、楽器のメンテナンスセミナーや無償修理を行う活動をしています。すでに250校以上の学校を訪問し、メンテナンスをしっかりと行い、楽器を大切にすることの重要性を伝えることで、学校での音楽活動を支援するとともに、韓国の音楽文化発展に寄与しています。

[ 画像 ] メンテナンスセミナー
メンテナンスセミナー
[ 画像 ] 楽器メンテナンスの重要性をレクチャー
楽器メンテナンスの重要性をレクチャー

学校音楽教育支援サイト「Music pal」

ヤマハ(株)は、音楽の歴史や楽典、さまざまな楽器について、音楽の授業に役立つ情報がたくさん詰まった学校音楽教育支援サイト「Music pal」を開設しています。また、「楽器解体全書PLUS」サイトでは、各楽器の成り立ちや仕組み、演奏方法など、興味のある楽器について、より知識を深めることができるなど、音楽の授業や調べ学習にも役立つ内容を掲載しています。

ヤマハグループでは、国内外の各地域で、イベントやコンテストの開催を通じた音楽普及活動に取り組んでいます。楽器・音楽を楽しむ幅広い層の方々に音楽の楽しみ方を提案したり、ステップアップを目指すアマチュアミュージシャンへ発表の場を企画・提供しています。

ハママツ・ジャズ・ウィークの開催

ヤマハ(株)は、本社を置く浜松市などと共催で、毎年「ハママツ・ジャズ・ウィーク」を開催しています。これは、浜松市が推進する音楽を中核にした都市づくり「音楽のまちづくり」事業のひとつとして、1992年にスタートしたものです。「まち中に音楽があり、音楽がまちをつくり出す」ことを目指し、世代を問わず楽しめる「ジャズ」をテーマに官民一体となって企画運営するユニークな地域文化イベントとして、ジャズファンだけでなく多くの方々に親しまれています。
第26回となる2017年は、ジャズレコード生誕100周年記念をテーマにしたトークイベントのほか、国内外の超一流アーティストや全国の優秀な学生ビッグバンドが登場してのコンサート、市民団体や地域のジャズクラブと連携してのイベント、市内小中学校で行う出前ジャズコンサートなどを開催しました。

[ 画像 ] 学生ビッグバンドの祭典「スチューデント ジャズ フェスティバル」
学生ビッグバンドの祭典「スチューデント ジャズ フェスティバル」
[ 画像 ] 最終日に開催された「ヤマハ ジャズ フェスティバル」
最終日に開催された「ヤマハ ジャズ フェスティバル」

Asian Beat

ヤマハグループでは、アジア地域におけるポピュラーミュージック振興とアマチュアミュージシャン育成を目的としたアマチュアバンドコンテスト「Asian Beat」を企画、開催しています。各国で行われる地域大会を勝ち抜いたバンドだけが出場できるグランドファイナルでは、アジアNo.1バンドの座を目指して多くの参加バンドが熱演を繰り広げます。

ブラス・ジャンボリー

ヤマハグループは“演奏する楽しみ”を原点に、管打楽器の愛好者が大きな会場で一堂に会して合奏を楽しむコンサートイベント「ブラス・ジャンボリー」を開催しています。気軽に演奏を楽しみたい人々に演奏の場を提供し、かつての楽器経験者や楽器を始めたばかりの初心者、親子やファミリー、仲間同士での参加など、すべての管打楽器の愛好者を対象に「みんなで楽しむ音楽の一日」を目指して企画しています。9回目の開催となった2018年は、リハーサル前に指揮者・曽我大介さんによる、指揮の方法を楽しく学べる「指揮法講座」も開講。コンサートでは、小学生から70歳代の550人を超える多世代の参加者が、奏でる喜び、音楽を通した出会いと交流、大合奏の醍醐味を堪能し、それぞれの想いが詰まったスペシャルな大演奏会を会場一体で創り上げました。

[ 画像 ] 全員で大合奏
全員で大合奏
[ 画像 ] 合奏指導と指揮を務める曽我大介さん(写真左)とスペシャルゲストの山崎千裕さん(写真中央)、サクソフォン奏者の三浦玲太さん(写真右)
合奏指導と指揮を務める曽我大介さん(写真左)とスペシャルゲストの山崎千裕さん(写真中央)、サクソフォン奏者の三浦玲太さん(写真右)

管楽器カラオケコンテスト

ヤマハ楽器音響(中国)では、管楽器演奏を楽しむ機会の提供として、毎年管楽器カラオケコンテストを各地で開催しています。管楽器用に独自に作った伴奏用音源を用いて舞台で演奏するもので、初心者でも演奏できる容易な曲も用意するなど、音楽を始めたばかりの方々も楽しめる機会を提供しています。2017年度は全国33都市で、約7,300人の子どもたちが参加しました。

[ 画像 ] 深圳市での予選
深圳市での予選
[ 画像 ] 安陽市での予選
安陽市での予選

フランスの駅構内にピアノを設置

ヤマハ・ミュージック・ヨーロッパ・フランス支店では、2015年からフランスの主な国鉄の駅構内100カ所以上にピアノを設置しています。ヤマハから国鉄に提案して実現したもので、多くの人が気軽にピアノを体験できる場となっています。
同国鉄の利用者数は1日当たり数百万人にのぼります。ピアノを演奏したり、その演奏に足を止めて耳を傾けることで、前向きで楽しい気持ちになると好評を得ています。
ピアノの設置と併せて、動画コンテストも企画。多くの利用者が自らの演奏の様子を録画してウェブサイトにアップロードし、世界中の視聴者に披露する機会となりました。「ピアノが好き」と感じた人が「いいね」ボタンを押せる端末を現場に設置しており、100万件を超える「いいね」が寄せられています。現地では、各種メディアからも注目を浴びています。

[ 画像 ] 人々の興味をひくピアノ
人々の興味をひくピアノ
[ 画像 ] パリ・リヨン駅の専用ステージと「いいね」投稿用端末
パリ・リヨン駅の専用ステージと「いいね」投稿用端末

音楽を楽しむ新しい体験を提案する「Yamaha Music & Life」

台湾ヤマハ音楽は2016年4月、台北市内の百貨店内に直営店「Yamaha Music & Life」を開設しました。 この店舗では、「体験ゾーン」「リビングゾーン」「スタジオゾーン」「休息ゾーン」という4つの展示エリアに、それぞれ楽器の提案や無料体験レッスン・試奏のコーナーを設置し、無料で楽器の試奏やAV機器の体験ができます。「楽器に興味はあるけれど買ったり習うほどではない」という方々に対して、気軽な体験機会を提供しています。希望者は楽器購入や有料レッスンへの参加も可能です。 同国では、今後、成人層の趣味需要拡大が見込まれます。ヤマハは新しい音楽体験を提案することで、より多くの人に音楽の楽しさを訴求し、楽器演奏人口の拡大を目指していきます。

[ 画像 ] 楽器の体験ができる「体験ゾーン」
楽器の体験ができる「体験ゾーン」
[ 画像 ] 生活シーンに合わせてピアノやAV機器を提案する「リビングゾーン」
生活シーンに合わせてピアノやAV機器を提案する「リビングゾーン」