ヤマハグループは、企業が社会の一員であることの責任を自覚し、よき企業市民として社会に受容される価値観の醸成と行動に努めています。事業を通じて音楽文化の普及・発展と豊かな社会づくりに貢献する一方で、地域社会に及ぼす影響を考慮した環境負荷の低い操業を目指し、さまざまな地域活動への積極的な参加と地域の皆さまとの対話を図りながら、企業市民としての責任を果たしています。また、各事業拠点では、周辺自治体との情報交換会を定期的に実施し、自治会の意見を伺っています。事業所の新設や撤退などが生ずる場合は、あらかじめ事業所を置く市町の首長に説明・報告するほか、周辺自治体との情報交換会の中でも適時報告・説明し、意見や要望を伺っています。また、工場撤退などにおいては、周辺への環境影響がないかどうか土壌や地下水の調査を実施し、万が一、汚染などの環境影響が発覚した場合は、浄化・除去措置などの適切かつ速やかな対応を実施しています。
地域社会とのかかわり
地域社会におけるコミュニケーション事例
ヤマハグループは、事業所を置く地域社会と日常的なコミュニケーションを図ることで、地域との良好な関係を保っています。
事業所 | 頻度 | 対象 | 内容 |
---|---|---|---|
本社事業所 | 年1回 | 周辺の8自治会 | 事業概況報告、要望聴取、意見交換 |
掛川工場 | 年1回 | 周辺の7自治会 | 事業概況報告、要望聴取、意見交換 |
豊岡工場 | 年1回 | 周辺の3自治会 | 事業概況報告、要望聴取、意見交換 |
天竜工場 | 年1回 | 周辺の12自治会 | 事業概況報告、要望聴取、意見交換 |
- ※2022年3月期は新型コロナウイルス感染拡大防止のため実施せず
事業所・工場でのコミュニケーション例
- 周辺自治会との定期的な情報交換会の開催
- 工場見学の受け入れ
- 地元小学生の地域学習や中・高校生の職場体験・職場訪問の受け入れ
- 地域との交流を目的とした夏まつりの開催
- 災害発生時の施設開放協力の覚書締結
- 地域のイベントや祭典への協力
- JR東海道新幹線 浜松駅構内の展示ブースの企画展示、新東名高速道路「NEOPASA浜松」上り線内「ミュージック・スポット(MUSIC SPOT)」での展示・イベントへの協力
- 施設・駐車場などの貸し出し
- 地域安全パトロール活動への協力
- 地域環境活動への協力(地域クリーン作戦への参加など)
- 自治体主催の総合防災訓練への参加
- チャリティーバザーや募金で、地元団体に日用品・お菓子などを寄贈
- 「フードバンクふじのくに」への災害時用備蓄食料の提供
- 「フードバンク埼⽟」への災害時用備蓄食料の提供
- 「ふーどばんくOSAKA」への災害時用備蓄食料の提供
- 楽器貸出やコンサートの実施
- ※2022年3月期は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部の活動は実施見合わせ







ピアノ工場の一般公開
ヤマハピアノの国内製造拠点である掛川工場では、楽器や音楽の魅力に触れていただくことを目的に、グランドピアノの製造工程を一般に公開しています。工場見学では、現代のテクノロジーと100年以上続く伝統技能による製造工程をご覧いただくだけでなく、貴重な楽器の展示やお試しいただける楽器も用意した併設のショールームの見学と併せて、ものづくりにおける環境保全活動についても紹介しています。プロ・アマチュア音楽家をはじめ、地元小学校の社会科見学の受け入れ、一般のお客さまなど個人・団体さまざまな方にご覧いただき、ヤマハのものづくりについて理解を深めていただいています。2022年3月期は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人数制限を設けながら工場見学を実施したことに加え、周辺の小学校を対象にリモート(オンライン)工場見学の提供を開始しました。


企業ミュージアムの一般公開
2018年にオープンしたヤマハグループの製品・サービスの歴史を展示する企業ミュージアム「イノベーションロード」は、当社の創業時から現在に至るまでの製品・サービスやその開発の軌跡、未来に向けたビジョンを音や映像を使って紹介する体感型ミュージアムです。オープン以来、地域の方々をはじめ、個人や団体、お取引関連の皆さまなど非常に多くの皆さまにご来場いただいています。
- ※2022年1月より、毎週金曜日と土曜日(各日2回)にスタッフによるガイドツアーを開始いたしました
ミュージアムの詳細情報は下記をご確認ください。


「ヤマハレディースオープン葛城」開催を通じた地域貢献
ヤマハ(株)とヤマハ発動機(株)は、毎年、葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)にて、女子プロゴルフトーナメント「ヤマハレディースオープン葛城」を共同開催しています。今大会は、コロナ禍でも挑戦し続けるアスリートたちを⽀え、ゴルフファンの皆さまに⼼躍る、⼼震える瞬間をお届けしたいとの思いから、最⼤限の感染予防対策を講じて、各日3,000名を目途に有観客で開催しました。特に感染症対策などの面においては、ボランティアスタッフの皆さま、近隣地域の方々、地元自治体にはいつも以上にご理解・ご協力いただきました。
こうした地域の方々への感謝と協力関係の維持・発展への願いをこめて、2008年の第1回大会から、大会を後援してくださる地元自治体(静岡県および5市町)へ寄付金の贈呈を行っています。これらの寄付は、スポーツ施設の整備や、ボランティア活動専用車の購入、文化・教育分野など、地域活性、社会福祉などの活動に役立てられています。



