ヤマハインターンシップ体験レポート
電子楽器のヘッドホン・LINE出力特性に対する電気回路及び電子部品の影響調査

[ 画像 ] 岩谷 拓実(イワヤ タクミ)

岩谷 拓実(イワヤ タクミ)

専攻 : 物性物理学

開発中のシンセサイザーのアナログ出力端子に関係する電子部品の検討を行いました。それぞれの部品の特性が、どのように音の違いとして現れるかを考察し、実際にPAシステムを通して音を出して、最も自分好みの音になるような構成を決定しました。最適な部品選定・よりよい設計の難しさや奥深さを感じると同時に、少しの変更で音が変わるという面白さを体験しました。
また、ヤマハの電子楽器開発部で開発された楽器の内部の説明を受けたり、製品が満たすべきEMCのための検査も見学させていただき、自分が将来やりたい業務内容に対する具体的なイメージができました。

楽器演奏やDTMを趣味にしていたため、耳には人一倍の自信があり、将来は音に関する仕事がしたいと感じていました。また自分の所属する大学サークルで、電子楽器の機能を改善・拡張する電子デバイスを作製した経験もあり、電子楽器の開発に携わりたいと考えるようになりました。そこで、実際の電子楽器開発の業務で必要とされる能力を学び、これから自分が具体的にどのような能力を成長させて行くべきかを見極めるため、ヤマハのインターンに応募しました。

私は大学・大学院の専攻とは異なる分野の実習テーマを選択しましたが、自分の専攻に近い分野かどうかには囚われず、自分の人生で経験したいことに挑戦してみるのがいいと思います。私のインターンでは、ヤマハ社員の方々やインターンシップ生同士との刺激を通して、自分のキャリアや自己実現を深く考えるきっかけになる時間を過ごすことができました。これまでの学びを、社会に出た後にどのように役立てるかを、学生のうちから体験できる貴重な2週間になります。ぜひインターンに応募して、濃い体験をしてください。

2/6(月) 顔合わせ、実習課題の説明
2/7(火) 回路の製作
2/8(水) 回路の製作、若手社員との座談会
2/9(木) 部品交換→電気的特性の測定
2/10(金) 部品交換→音質の感性評価、インターン生同士での交流会
2/11(土) 楽器博物館など浜松旅行
2/12(日) 浜松旅行
2/13(月) 電子楽器開発部の各種モデルの業務見学
2/14(火) 部品交換→音質の感性評価、最終スライド作成
2/15(水) 最終スライド作成、報告の発表練習
2/16(木) 実習課題の報告会、検討した回路構成の試聴会、面談、社内ライブイベント