[ 画像 ] 今週の音楽記事から 音楽ジャーナリストの眼 毎週月曜更新

特集記事

非登録ライター│配信日:2016年1月14日│配信テーマ:Jポップ  その他  

織田哲郎プロデュース“大型新人バンド”が、初ワンマンで“ロック魂”全開!


(取材・文:飯島健一)

 作曲家、プロデューサーの織田哲郎が、ダイアモンド☆ユカイをヴォーカルに迎えて結成したロックンロール・バンドROLL-B DINOSAUR(ロール・ビー・ダイナソー)が、2015年12月18日(金)、ヤマハ銀座スタジオで初のワンマン・ライヴを敢行。“大型新人バンド”の、熱いライヴの模様をお届けする。

●恐竜の咆哮のごときパワーで、観客を圧倒

 メンバー5人がステージに登場すると、かつて織田やユカイの“ロック”に青春を彩られたであろう世代が、ロック・ヒーローとの再会に、黄色い歓声を上げる。そのエネルギーを受け、ライヴは2015年12月にリリースされた1stアルバム『ROLL-B DINOSAUR』の1曲目、ストレート・アヘッドな「教訓」でスタートした。タイトなリズムをバックに繰り出される、織田のへヴィなギター・リフとユカイの迫りくるシャウトが、問答無用とばかりに観客を躍らせる。

 次々と放たれるナンバーは、スリリングなアッパーチューン「Runaway from Chicago」や、ザ・ローリング・ストーンズばりにブルージーな「くずの詩」、ザクザクとしたギター・リフに煽られるヘヴィ・ロック「Showtime」と、実に千差万別。CDでも個性的な音像を聴かせていたが、ライヴではギターASAKI(GUNIW TOOLS)、ベースJOE(FUZZY CONTROL)、ドラムスCHERRY(LINDBERG)という強靭なメンバーの生演奏による相乗効果で、興奮度は倍増していた。

 サイケデリックなサウンドが醸し出す妖しい雰囲気の中、刀を振り回すようなユカイのパフォーマンスにバンドが呼応して音を叩きだす「Rock’n’roll Junkie」のような曲も。これらはライヴだからこそ味わえる魅力を持った曲で、バンドの底知れぬポテンシャルに圧倒される。

 なにより、メイン・コンポーザーでありながら、ステージではひたすらギターを弾くことに徹する織田の姿に、このバンドが同窓会バンド的なノスタルジーの産物ではなく、現在進行形のバンドとしてライヴを楽しんでやる!という意気込みが感じられ、胸の高鳴りを抑えずにいられなかった。

アルバム全12曲をフル・プレイ、MCを含めても90分というコンパクトなライヴではあったが、内容は実に濃厚。今年の春に行われるツアーではさらにパワーアップした姿が見られると、会場を訪れた誰もが確信したに違いない。

●ロックの曲は、お客さんの前で演奏することで育つもの

ライヴ終了後、ファンとのハイタッチ会が行われた。ファンと手を重ねるメンバーの姿は実に楽しげで、まるで同じ空間で共に“ロック魂”を燃焼させた戦友が、互いを讃えあっているようにも見えた。


織田とユカイに直撃して貴重なコメントをもらったので、最後にお届けしよう。

——初ワンマンを終えた今の気持ちは?

ユカイ「やっぱりお客さんがいると盛り上がるね。本来ロックの曲は、お客さんの前でやることで、育っていくもんだから。そういう意味では、バンドのデビュー・ライヴですよ」

織田「これから先どうなるのかね(笑)? でもさ、演奏してみると、このメンバーで一番最初に集まった時とは曲が違う感じに育っていってるんですよ。こうやってお客さんの前でやって、“なるほど”と思うことで、また別のものが生まれてくる……。そういうことをこれからもやっていかないとね」

ユカイ「まだ本当に新人だからね。これからいろいろ重ねることによって、もっと育っていくからさ。楽しみにしていてください」



<コンサート情報>
織田哲郎プロデュース We’re the ROLL-B DINOSAUR
日時:2015年12月18日(金)
会場:東京・ヤマハ銀座スタジオ


2016年1月14日音楽ジャーナリスト&ライターの眼(1版)掲載

Jポップ その他   のテーマを含む関連記事