[ 画像 ] 今週の音楽記事から 音楽ジャーナリストの眼 毎週月曜更新

クラシック:記事一覧

毎日新聞 │配信日: 2018/4/16

<特薦盤>クラシック 梅津時比古・選

 ■長島剛子(ソプラノ)、梅本実(ピアノ)/遠望〜ヘルダーリンの詩による歌曲(Rec−lab) ヘルダーリン(1770〜1843年)の詩は、孤独な精神の震えを宿している。それはロマン派より現代の感性に訴える性向を持っているのだろうか。20世紀の作曲家が多く曲を付け、その...

毎日新聞 │配信日: 2018/3/26

<新・コンサートを読む>二期会のワーグナー《ローエングリン》 名前を呼ぶことの意味=梅津時比古

 そっと、好きな人の名前を呼んでみる。 言葉の響きに沿い、世界がやわらかな色合いを帯び始める。感じたことのないような優しい空気に包まれる。 言葉として長くはないのに、そして日ごろひんぱんに口にされるのに、名前は特別な意味を持つときがある。 二期会がワーグナーの楽劇《ロー...

ライター記事 │配信日: 2017/4/27

世界中でもっともライヴを聴きたいと切望されているピアニスト、グリゴリー・ソコロフのCD&DVDが登場

 長年、「幻のピアニスト」と呼ばれ、現在はヨーロッパで活発な演奏活動を行い、そのつど大きな話題を呼んでいるロシアのグリゴリー・ソコロフは、いま世界中でもっともライヴを聴きたいと切望されているピアニストではないだろうか。 もちろん、1990年以降は来日公演がないため、日本...

ライター記事 │配信日: 2017/4/24

シューマン、ベートーヴェン、シューベルトからの“特別”な3作品。 その豊かな響きから、作曲当時の彼らの心模様が鮮やかによみがえる

(取材・文/原納暢子)●天才たちのロマンチシズムに酔いしれる 若草色のロングドレスで伊藤恵が登場するや、開演前の緊張した空気が和らいで、ステージが春めいて見えた。誘われるように深呼吸して、演奏を待つ束の間もうれしい気分になる。 興味深いプログラム、何か意図があるのだろ...

ライター記事 │配信日: 2017/4/10

その夜、シューベルトの「無言の歌曲」はみごとに音となり、「純音楽的おしゃべり」が繰り広げられた

(取材・文/澤谷夏樹) ピアノ演奏にも流派があって、ヨーロッパ各国やアメリカの流れをくむ系統が、世界のさまざまな地域で綿々と受け継がれている。その中でも有力なのがロシアン・スクール。現在のロシア連邦で守られてきた演奏スタイルを継承する。出身演奏家それぞれの特徴は一様では...

ライター記事 │配信日: 2017/4/3

ピアノとバイオリンが放つ、デュオとは思えないスケール感に圧倒される

(取材・文/森 朋之) 塩谷哲(ピアノ)が古澤巌(バイオリン)を招いて行われたコンサート「塩谷哲 Special Duo with 古澤巌」。塩谷のオリジナル曲からA.ピアソラの「アヴェ・マリア」、A.ヴィヴァルディの「四季」より「冬」といった幅広いジャンルの楽曲によっ...

ライター記事 │配信日: 2017/3/30

世界有数のオペラハウス、コンサートホールで聴く音楽は、聴き手を異次元の世界へと運んでくれる

 世界には高度な音響を誇り、威風堂々とした外観と凝った内装をもつオペラハウスやコンサートホールがいくつも存在する。 そのなかで、とりわけ伝統と格式を重んじているのがヨーロッパのオペラ界を代表し、イタリア・オペラの最高峰に君臨するミラノ・スカラ座である。 通常のオペラハウ...

ライター記事 │配信日: 2017/3/28

その演奏は、聴衆の想像力をかきたて、拍手も忘れるほどに心を奪った

(取材・文/原納暢子) クラシックは「題名のない音楽」が多いが、この日は「子供の領分」「展覧会の絵」などと「題名のある音楽」のコンサート。ピアニストのクシシュトフ・ヤブウォンスキが、1曲1曲の情景が目に浮かぶような演奏を終始展開し、品のいい安定感のある表現でホールを包み...

ライター記事 │配信日: 2017/3/23

ラファウ・ブレハッチの新譜は、待望の《バッハ・リサイタル》

 ポーランド出身のピアニスト、ラファウ・ブレハッチは、2005年のショパン国際ピアノ・コンクールの覇者である。同コンクールでは、マズルカ賞、ポロネーズ賞、ソナタ賞、コンチェルト賞などの副賞をすべてひとりで授賞するというコンクール史上初の快挙を成し遂げた逸材で、そのピアノ...