誰もが使いやすいとは何だろう? ヤマハが小学生にユニバーサルデザインの考え方を伝える出前授業を実施 – 社会

誰もが使いやすいとは何だろう? ヤマハが小学生にユニバーサルデザインの考え方を伝える出前授業を実施

ヤマハは、浜松市市民部UD・男女共同参画課から依頼を受け、小学生を対象としたユニバーサルデザイン(UD)の出前授業を実施しました。研究開発の現場で取り組んでいる事例を紹介しながら、誰もが使いやすい製品やサービスを生み出すための考え方や、その社会的な意義について伝えました。2026年6月30日に浜松市立城北小学校、7月5日に浜松市立伎倍小学校を訪問し、両校の4年生計120人が参加しました。


  1. ヤマハの研究開発から学ぶユニバーサルデザイン
  2. 「みんなが使いやすい」を実際に体験
  3. 子どもたちが感じた新たな気づき
  4. 次世代へつなぐ学びの機会として

ヤマハの研究開発から学ぶユニバーサルデザイン

授業では、ヤマハの研究開発部門が開発した障害者向けの「GummiStra®ゲームコントローラー」※1や、電子ピアノを使って誰もが自由自在に演奏を楽しめる自動演奏ピアノ「だれでもピアノ」※2、声でバスドラムを駆動できる「VXD」※3を紹介しました。年齢や身体的な特性にかかわらず、より多くの人が楽しみやすく使いやすい製品やサービスを目指した研究開発について説明しました。

[写真] 計120人が学んだ出前授業
計120人が学んだ出前授業

「みんなが使いやすい」を実際に体験

後半の体験コーナーでは、「GummiStraゲームコントローラー」と「だれでもピアノ」を実際に体験しました。ゲームコントローラーでは実際のゲームソフトを操作し、わずかな指の動きでゲームキャラクターを自在に動かせることに驚きの声が上がり、だれでもピアノでは、初めて鍵盤に触れる児童も指一本で伴奏付きの演奏を楽しみ、演奏が成功するたびに笑顔を見せていました。

実際に体験することで、ユニバーサルデザインが特別なものではなく、さまざまな人が楽しみやすく、使いやすくする工夫であることを学ぶ機会となりました。

[写真] だれでもピアノを体験
だれでもピアノを体験

子どもたちが感じた新たな気づき

体験後には、
「ゲームコントローラーは少しの指の動きでゲームができるので、体が不自由な人でもゲームを楽しめるのでとてもいいと思いました。健康な人も体が不自由な人もみんなが楽しく暮らせるものづくりをこれからも続けてほしいです」
「指一本でピアノが弾けたことにとても感動しました。どういう仕組みなんだろうと不思議に思いました」
といった感想が寄せられました。

体験を通じて、児童たちは誰も使いやすいものづくりやユニバーサルデザインへの関心を深めていました。

[写真] GummiStraゲームコントローラーを体験
GummiStraゲームコントローラーを体験

次世代へつなぐ学びの機会として

各学校で講師を担当した研究開発統括部のヤマハスタッフは、「普段の生活で『これ使いやすいな、使いにくいな』という気づきを大切にしてください」と呼びかけました。

また、地域渉外業務を担当するスタッフは、「この取り組みは、次世代育成の取り組みとともにヤマハの技術の素晴らしさを知ってもらえる大変有意義な活動だと思っています。今後も地域とのつながりを大切にしながら、次世代を担う子どもたちへ学びの機会を提供し、地域社会への貢献活動を継続していきます」と話しています。

  1. 1GummiStraゲームコントローラー
    ゴムのように柔らかく伸縮する変位センサー「GummiStra®」を活用したゲーム用コントローラー。握力が弱い、指の可動範囲の狭い、体の位置や姿勢が変えられない、安定した手指の動作ができないといった身体の特性がある方でもゲームプレイを楽しめるように開発を進めています。
  2. 2だれでもピアノ
    2015年にヤマハ株式会社の研究開発統括部と東京藝術大学COI拠点インクルーシブアーツ研究グループ(新井鷗子特任教授)により共同で改良・開発した、ヤマハの自動演奏機能付きピアノ「Disklavier™(ディスクラビア)」を使い、指一本からの演奏に自動で伴奏とペダルをつけて楽しめるシステム。現在無料配布中のアプリ「だれでもピアノβ」では、アプリを身近な電子ピアノにつなげ、年齢や演奏経験を問わず、オリジナル編曲による親しみやすい楽曲の演奏を楽しむことができます。
  3. 3VXD
    演奏者が「ドン」と声を発した瞬間にバスドラムが鳴るシステム。マイクとセンサーで発声を検知し、それをきっかけとしてバスドラムの中の加振器が振動し、バスドラムが音を発します。ミュージシャンズ・ジストニアという病気で演奏時に無意識に筋肉がこわばってコントロールが利かなくなってしまうドラマーが、ドラムを演奏するための方法として、慶應義塾大学と共同で研究を進めています。

社会の最新記事

記事一覧