家族とともに、
生きていく。

御厨 正和

電子楽器事業部 電子楽器開発部 電気グループ

2019年 キャリア入社/工学部卒

もう10年くらい、いるでしょ?

前職は、関西の音響メーカーでコンシューマオーディオの設計・開発をしていました。転職を考えたのは、自らの技術をさらに向上させたいと考えたから。現在、所属する電子楽器開発部のリーダーからリクルートサイトを通じてお誘いがあったことがきっかけで、ヤマハへの入社を決めました。
現在は、シンセサイザーやステージピアノの設計・開発に携わっています。主なミッションは、アナログ音声回路や電源回路全般を設計すること。その他にも、音質を改善するための設計提案や技術情報の共有、基板設計用CADの講習会を開くなど、前職で得た技術・知見を活かしながら、新たな知識を吸収する毎日を過ごしています。ヤマハの開発現場は、風通しがよく、とにかくコミュニケーションが活発です。私自身、「歴史のある会社だから、少し堅い雰囲気なのかな?」なんて先入観を持っていたのですが、実際はその正反対。あまりになじみすぎて、「もう10年くらい、いるでしょ?」なんてイジられるほど。まだ入社して、1年半しか経っていないんですけどね(笑)。

浜松の魅力は、人の優しさ。

ヤマハに入社することになれば、関西から浜松に転居することになります。私自身はまったく気にならなかったのですが、生まれも、育ちも関西だった妻には抵抗があったようです。家族や友人から離れて、縁もゆかりもない場所に引っ越すことになるのですからね。妻に対する「申し訳なさ」は、かなり強かったと思います。ただ、自らの技術を存分に活かせる場所はそれほど多くはありませんし、ヤマハというグローバル企業で活躍する機会を見送るわけにはいきません。「収入が上がること」「いつでも気軽に帰省できること」などを全力でプレゼンテーションした結果、しぶしぶ了承してくれたというのが正直なところです。
ただ、浜松で暮らし始めると、その不安は次第に解消されていったようです。保育園のママさんたちと仲良くなり、新たなコミュニティーに馴染めたこと。それが大きかったのだと思います。浜松という街の魅力は、温かみのある、親切な人が多いことです。たとえば、まだ二人の子どもが幼いこともあって、外食は「子どもでも楽しめるチェーン店」を利用することが多いのですが、店員さんの丁寧なサービスは「ここまでやってくれるんだ!」と驚くほどのものでした。それは、普段から接する多くの人も同じです。こうした優しさにあふれた街だからこそ、妻も、子どもも、安心して生活ができているのでしょうね。

家族との時間を大切に。

ヤマハで働くようになり、浜松で暮らし始めたことで、私自身にも大きな変化が訪れました。通勤時間が半分近くに短縮され、家族と過ごす時間を十分に取れるようになったのです。フレックス勤務やテレワークを活用しながら、自由な勤務形態を実現できる。その点はヤマハの大きな魅力だと思います。妻も喜んでくれていますし、家族との絆が深まっていることは間違いありません。近所のガーデンパークに遊びに行くことも多いですし、近いうちにクルマが大好きな息子をレーシングカート場に連れて行こうと思っているんです。
また、妻の実家とは、少し距離が離れてしまいましたが、旅行を兼ねて頻繁に浜松を訪れてくれています。名物の「浜松餃子」や、ハンバーグの名店「さわやか」に案内したときは本当に喜んでもらえましたし、「孫と過ごす時間」を今まで以上に楽しんでいただけているようです。ヤマハで働き、浜松で暮らすという決断をして、本当によかったと思っています。今、妻が抱えている唯一の悩みも「関西弁じゃなくなってきている」だけみたいですからね。私もホッとひと安心です(笑)。

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