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研究開発

音・音楽・楽器やそれを支えるデバイス、素材技術の領域で新たな商品やサービスを生み出す要素技術や基礎技術を研究・開発

楽器、音響機器やその周辺のサービス開発などを行う上で必要となる要素技術としてはさまざまなソフトウェア、トランスデューサ、マテリアルが必要となります。またそういった「モノ」「コト」の開発を支えるための下支えとなる音響技術や信号処理技術、素材開発技術などが重要となります。研究開発部門では、そうしたヤマハのコアコンピタンスをなす技術の研究開発を進めています。

代表的な研究開発テーマは歌唱合成、オーディオ信号処理、音楽情報処理、音響解析・シミュレーション、センサー・アクチュエータ、その他楽器や音響機器他のための新素材など、多岐にわたります。

こうした技術が新しい製品に組み込まれたり、あるいは新技術が元になることで、新しい事業が生まれたりしています。例を挙げると、歌唱合成技術は、VOCALOID™ソフトウェア商品として発売されています。オーディオ信号処理技術は、デジタルミキサーの信号系として搭載されています。また開発された技術や蓄積された音に関するノウハウは社内で活用するだけではなく、スーパースポーツカーのサウンドデザインやゲーム会社との協業など、広い範囲で活用されています。

メーカーの研究開発業務では、アカデミックな研究に目配りしビジネスに利するネタを拾ってきてアプリケーションに適用できる能力と、現実のアプリケーションに即したアイデアを、(時には理論的に高度であろうとも低位であろうとも)顧客価値に従って選び取ることのできるセンスと覚悟が必要です。論文を書けるくらいの実力と、「理論を無視する大胆さ」を持った人材を求めています。

もうひとつ、ヤマハにおける研究で大事なのは、音や音楽などのアプリケーション分野への深い知識と理解であることを強調しておきます。音や音楽への深い愛とこだわり抜きに、素晴らしい顧客価値を持った新商品やサービスを生み出すことはできません。

[ 画像 ] デジタルミキサーの写真
デジタルミキサーのオーディオ信号処理技術

ヤマハの研究開発部門では、最高の商品を開発するための要素技術開発や音響工学的な追究で、さまざまな知見と高度な専門性が得られます。またアプリケーションに即して発想する柔軟性と、粘り強さが身に付きます。

一般的なキャリアステップとしては、担当研究分野でのエキスパートとして知識と経験を積んでいく中で、技術を商品上に実現するために商品設計部門での設計開発を支援したり、時には技術を持って商品設計部門へ移り設計開発を直接行ったり、といったキャリアを積むことで、「メーカーにおける研究者」として育っていくことになります。そうした技術力をベースに、よりサービス開発やマーケティング方向の業務キャリアに進む場合や、研究マネージメントに進む場合などもあります。