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人事

社員の成長を通じた業績の向上と経営目標の達成を目指し、ヤマハグループの「人」に関わる制度・戦略を適切に企画・設計・運用・管理

会社の経営資源の中で最も重要、かつ企業競争力の源泉となるのが人材です。グループのさまざまな仕事を支える人材を適正なコストで獲得、育成、配置するとともに、役職・等級制度、人事評価制度、給与体系、研修体系、福利厚生制度、キャリア開発支援等、従業員が働く基盤となる各種制度を整備していくのが人事部門の基本的な役割です。また従業員の安全と健康は企業活動の中でも最優先されるべき項目であり、職場内外での災害や事故を未然に防いでいく活動も重要な位置を占めています。さらに近年は事業のグローバル化や人口構成の高齢化、女性の社会進出の進展等、社会環境の変化に伴う人事面での対応も大きなテーマとなっています。

[ 画像 ] 人事役割の図

人事の仕事は以下のように幅広い範囲にわたっています。

  • 採用活動の企画、実施
  • 教育研修の企画、実施
  • 個々の社員のキャリア開発、人事異動、留学、転勤、駐在、休職/復職、出向、退職等、人事イベントのフォロー
  • 評価処遇制度の企画運用
  • 労働組合との団体交渉や協議、就業規則整備
  • 社員の労働日、労働時間の管理とワークライフバランスの推進
  • 有期契約社員、派遣社員、委任等さまざまな契約形態の要員管理
  • 福利厚生制度の設計と運用
  • 人事情報データベースの整備構築と業務の電子化の推進
  • 社員への給与支払いと所得税、社会保険制度への対応
  • 職場の安全衛生の推進
  • 職場の健康管理と社員の健康増進
  • 海外出張/滞在時の安全確保、等々

基本的に人を相手にする仕事なので、制度や施策の運用にあたっては常に、影響を受ける側の人たちの立場や気持ちを思いやる姿勢が大事です。加えて、仕事のほとんどは何らかの法律や社会制度、経営方針、社内規則等を基盤にしていますので、それらを趣旨や歴史的背景まで含めて正確に理解するための勉強は欠かせません。制度や規則の要請と個人の意思や要望が相反することもしばしばありますが、公正でかつ高い視点に立って、バランスの取れた判断をしていくことが求められます。またそうした判断の結果や人事としての意思を、的確に内外へ伝えていくためのコミュニケーション能力も必要とされます。

人事の仕事はどれを取っても専門性が高く、一つ一つの業務でそれぞれ専門職が成立するくらいの奥行きを持っています。しかも、会社全体を対象とする仕事なので、他部門との折衝や会話を通して全社の動きに関わることができ、社内の人脈が形成されるとともに、社内事情にも通じる立場にあります。また一般的には国内を対象とした事務作業のイメージが強いかもしれませんが、海外現法の支援やグローバル人材の研修等を通じて海外への窓口機能もあり、国際性も養うことができます。

最初は数多い業務の内のひとつを確実にこなせるように、先輩の指導を受けながら実務を担当します。その中で人事担当者の基本姿勢や基礎知識を習得し、数年内には別の業務も経験してキャリアの幅を広げます。ある程度経験を積んでくると、事業部門や関連会社のマネージャーや管理担当者として、人事以外の領域も含めた幅広い仕事を担当する機会も巡ってきます。組織や人材の管理に関する知識はどんな組織においても有用なものですので、それらをバランス良く身に付けた人材には多様な可能性が開けているといえます。