[ 画像 ] 経理・財務

経理・財務

スペシャリストとして専門性を磨きつつ、
ヤマハの多くの商品や部門を経験できる面白さ

経営管理部は、ヤマハグループ全体の経理・財務を統括する部門です。メーカーであるヤマハには、開発、生産、販売といった主軸の組織がありますが、経営管理部は、経理・財務・税務などの専門性をもって、それらの組織とともに企業価値向上を牽引する役割を担っています。
ヤマハの事業領域は多彩で、楽器をはじめ電子部品やゴルフ用品なども作っています。また、「モノ」だけでなく、各種サービスのような「コト」の分野もあります。経営管理部は、経理の仕事を切り口に、特定の製品・サービスに限定されず全てのビジネスに対して関与します。また、社外や社内の関係者に適正で分かりやすい財務報告をする役割も担っています。経営企画部が中期経営計画を策定する際も、数字のシミュレーションなど財務の面からサポートを行います。

経営管理部のミッションは、以下のようなことを通じて、事業部門やトップマネジメントをサポートすることです。

  • 財務戦略の立案
  • 経営に役立つ財務情報提供
  • グローバル経営資源リスク管理
  • グループガバナンス強化
  • 税務リスクの極小化

経営管理部の部員は現在17名で年齢はさまざまですが、経理・税務・事業管理業務などのキャリアを積んだメンバーで取り組んでいます。そしてグループ全体では、各事業部門やグループ会社に経理・管理関連の業務を担当するヤマハ本社社員や現地社員がいて、経営管理部と連携して業務を推進しています。
グローバルに事業を展開しているヤマハは、国によって異なる税務ルールや文化に適切に対応していく必要があります。それをサポートし、コントロールするのも経営管理部の役目です。

経理・財務・管理業務の特徴は、その範囲の広さです。ヤマハにある多くの商品や、部門に関連する業務を横断的に経験できる面白さがあります。一方で、会計や税務など専門性の高い領域のスペシャリストとしての力を発揮することもできます。

また、海外駐在のチャンスが多いのも、大きな魅力です。駐在員として、経理だけでなく人事・総務や物流、購買、生産管理など幅広い管理業務の責任者として視野を広げ、現地スタッフとともに成長することで、グループ全体の経営について考えることができるようになります。

[ 画像 ] 経理・財務の図

経理実務からスタートし、
経理・管理責任者としてより高い業務レベルにステップアップ

入社後、まずはヤマハ本社・グループ会社の経理業務の実務を担当してもらいます。ここでグループの事業や組織の理解と、経理・税務・連結決算の実務のスキルをともに学びます。そのうえで、各事業部門やグループ会社の経理・管理責任者としてさまざまな部署で経験を積んで、制度会計・管理会計・税務・内部統制その他の関連する法令や規則などの専門知識をより高めることにつとめてもらいます。そして、経理・管理責任者としての海外駐在やグループ決算開示業務、財務・税務戦略の立案業務など、よりレベルの高い業務に従事することになります。これらの専門知識の向上のため、定期的な社内研修や外部の研修にも積極的に参加してもらいます。

学校で経理や財務を勉強し、経営管理の仕事を志すという人もいるでしょう。その知識を、入社後に経験する管理業務などのさまざまな実務とリンクさせて、ゆくゆくは重要なポジションについて専門性を発揮できるように成長してもらえればと思います。もっとも、簿記などの資格が必須ということではありません。本人の意欲や志向性があれば、勉強によって必要な知識を身につけることが可能です。

「グローバル」「価値創造」をキーワードに、
グループ全体の管理レベルを上げていく

「グローバルに統合した経営管理により事業基盤を支え企業価値向上を牽引している」というのが、経営管理部の目指す姿です。
財務情報の提供においては、従来の実績報告中心のシステムから「価値創造を牽引するシステム」への変革に取り組みます。それにより、事業構造の見える化や課題の深掘りを進め、各事業の実効性あるアクションを加速させます。グループガバナンス強化においては、グループ規程に沿って各グループ会社の管理レベルをモニタリングしていきます。その結果を各グループ会社にフィードバックするとともに、グローバル会議の開催や個別の指導・教育を行い、グループ全体の管理レベルアップを図ります。
ヤマハはグローバル企業として、ガバナンスにせよ税務にせよ全体の隅々まで目が届いているかというと、まだまだ改善の余地があると思っています。国内外の細部にひそむリスクを可視化して、トップマネジメントに明確に説明できるように業務の精度を向上させていくことを目指しています。

このような活動に望ましい人材像は、まずグループの事業活動に対する理解を深め、経理・財務・税務などの専門知識をベースに適切な判断能力を身につけられる人です。自分たちで守備範囲を狭めていては経営管理部門として良い仕事はできないので、会計の基本知識を土台にしつつ、事業自体に関心を持つ好奇心や向上心が大事です。そのうえで、グローバルにコミュニケーション能力を発揮してもらえればと思います。